
「きょうかどう」を辞して旧中山道に曲がり、少し行くと右手の「小川新聞舗」の店先に新たなキャラ看板が見えました。道端に余裕のあるスペースを探してそこへ車を停め、急いで撮影に行きました。

これは間違いなく鈴木純ですね。コミック版の「わかばガールズ」の四人のメンバーの一人で、平沢憂とともにアニメ本編に登場しています。平沢憂、中野梓とは同級生で仲良しの三人組として描かれています。
平沢唯たちの卒業後、一人になった中野梓を支えるべく、平沢憂とともに軽音部に入り、ベースを担当します。この鈴木純の活躍を、第3期への布石か、と期待していたファンは少なくなかったようです。

さて、豊郷小学校に着きました。桜が満開でした。情報によれば昨日が小学校の卒業式だったそうで、大勢の生徒や保護者で敷地内はごった返していたそうです。
その翌日であるわけですが、人影も無く、閑散としていました。ねんどろいど撮影を楽しむには絶好のタイミングでもありましたが、天気が晴れたり曇ったりの状態なので、夕方まで待ってみることにしました。

何度見ても圧倒される、アニメの桜高そのままの重厚なる校舎建築です。普通の学校施設ではなくてここをモデルに選んだ京都アニメーションの慧眼には脱帽です。

後からやってきた若い二人の女性巡礼が上図の時計台を指さして「唯ちゃんの踊ってる場所よね?」と話していました。

確かに1期OPにて平沢唯が踊っている場所です。その正しいアングルは上図のようになるでしょう。

桜の花びらが少しずつ舞っていた、講堂への通廊口付近でした。2期第1話「高3!」始業式のシーンで平沢唯が落ちていた五枚の花びらを拾ってポケットにそっとしまう場面が、リアルに思い出されました。
その五枚の桜花を押し花にして大切にノートに仕舞っていた平沢唯は、その桜花を、2期最終回の卒業式の後で部室にて中野梓に「今の私たちみたいだね」と言ってあげます。何度見ても涙を禁じ得ない感動的なシーンです。

例のお方の銅像です。2期の後半のOPにてHTTの5人が神様のように崇めているシーンがあります。実際に豊郷町にとっては神様に等しい偉大なる先達でありましょう。

旧校舎に入りました。中央階段の兎と亀の銅像の後姿です。思わずなでてしまいます。かつての生徒たちもみんな触れて親しんでいたのでしょう。

この銅像があるという一点だけで、豊郷小学校の格調の高さと聡明な校風とがしのばれます。

のろいながらも確実に歩む亀に倣い、しっかりと段を踏みしめて上に登りました。HTTの5人の存在感が濃厚に迫ってくる空間です。アニメ劇中そのままの景観ですので、とにかくリアル過ぎて、下手すると我を見失いそうです。

そして、軽音部部室へ。

熱心なファンの多くが、凄まじい程のデジャブを体験して感激し気絶しそうになったという、聖地中の聖地です。こんなリアル過ぎるスポットは、ガルパン大洗にもひなビタ倉吉にも存在しません。

とにかく、全てが素晴らしいのです。HTTの5人が今にも入ってきそうな、振り返ったらHTTの5人が笑っていそうな、錯覚に襲われますが、同時に大きな安らぎを覚えてまったりとしてしまいます。ここにずっと居たい、という気持ちが一気に湧き上がってまいります。

ですが、トンちゃんの水槽がミニチュアのおもちゃみたいなのであるのは、ちょっと残念です。徹底して劇中と同じ、琴吹家からの譲渡水槽をバッチリ再現していただきたかったですね・・・。現実には問題があって無理だと分かっているんですけどね・・・。 (続く)