2020年7月22日、朝8時2分に京都駅を出た新幹線のぞみ212号は、新横浜駅を出たあたりで大雨に降られて徐行運転になり、東京駅には約10分遅れで着きました。それで、乗り継ぐ筈の常磐線特急に乗れず、みどりの窓口で切符の切替を申し出て30分後のひたち9号に変更して貰いましたが、その直後に携帯電話が鳴りました。水戸の友人U氏からでした。
「右京大夫か?」
「これは水戸の」
「今度の土日に、京都に行こうと思うんだが・・・」
「ほう、それはええね。水戸から一緒に行こうかね」
「なに?・・・するとお前、土曜日の朝にこっち(水戸)に居るのかね」
「うん、今日から大洗行きなんよ。3泊して25日朝に帰る予定だ」
「なんだ、そういうことは早く知らせろよ・・・。またウチに泊まってくんだろ?」
「いや、今回は水戸駅前のビジネスホテルを予約したから・・・」
「なんだ、水臭いなあ・・・」
「いや実はな、5月に大洗行きを計画しててそのホテルも予約したんだけど、コロナの宣言自粛でキャンセルしたんでな・・・。今回の予約はそのお詫びのようなもんや」
「なるほど、そういうことか。それならいいんだ。観光業はどこも大変な時期だからな・・・。すると、今回はあれか、カノウヤさんの展示作業の再開、ってことか」
「いや、それがな・・・撤退ということに相成った」
「は・・・?なんで・・・?」
驚き呆れる相手に、事情を手短に説明しました。前日にカノウヤの女将柴沼さんに電話を入れて、全ての事情を伺っていましたので、そのまま話しました。相手はしばらく絶句していました。
そんなこんなで、水戸駅に着いて上図の鹿島臨海鉄道に乗り換えたのが12時34分、大洗駅に着いたのが12時50分でした。かねてから連絡をとっていたカノウヤ作戦有志のA氏が、迎えに来てくれることになっていました。
大洗駅構内通路のガルパンキャラクター達が出迎えてくれます。何度目でもこれは嬉しいし、楽しくなります。最終章のスタート後に設置され、あんこうチーム5人の他に、第一試合の相手BC自由学園のマリ―、第二試合の相手知波単学園の西絹代が居ます。おそらく第3話の第三試合の相手もいずれ加わるのでしょう・・・。たぶん、継続高校のミカ・・・?
駅舎内のインフォメーションコーナーは、駅前の再整備事業によって新設される「海テラス」へ移転し、総合観光案内所へと生まれ変わる予定であるため、閉鎖までのカウントダウン状態に入っていました。内部のガルパン寄贈品群は全て「海テラス」には移さずに撤去される予定だそうです。
これについては、明日か明後日に立ち寄って係員に詳しい話を聞いてみよう、と決めました。
前回の訪問は3月でしたが、その時には工事中だった駅前のロータリー施設が、既に完成していました。御覧のとおり、乗降場の大半に屋根が設けられて、雨の日でも楽に利用出来るようになりました。
今年はいつになく長い梅雨で、7月下旬になっても雨が続いて大洗でも同様でした。
最初、町内循環バスの停留所はあの位置になったのか、と思いましたが、よく見ると、単なる待機場所のようでした。
駅舎を出て左手の、従来の位置に町内循環バスの停留所はありました。やっぱり変わらないのか、と安心しました。
A氏からの連絡にしたがい、それらしき車を探しましたが、同じようなのが2台、駐車場内に見えたので、はて、どちらかなと、迷いました。いずれもウィンドーが黒っぽくて中の人の様子が見えないのでした。
有料駐車場へと移動する際に、あの見慣れたイルカのオブジェを見て撮りました。以前の位置とは大きく変わっていましたので、見慣れたあの景色は、もうガルパンのアニメの中だけのものになったわけです。ちょっと寂しいものがありますね・・・。
その後、あの車かなと見当をつけた白い車に近寄ろうとしていると、向こうのウインドーが下げられて、Aさんの笑顔がのぞきました。 (続く)