車外装備品類を塗りました。木製部分は43番のウッドブラウン、金属部分は28番の黒鉄色で塗りました。ジャッキのハンドルは展開状態になっていますが、これはガルパンに登場する車輌のなかではラングのみに見られる特徴です。
車外装備品類を取り付ける前のエンジンフードの様子です。縦型排気管の先端につく偏向ノズルは、ジャンクにもパーツが見当たらないので諦めました。いつかパーツが得られたら追加することにします。
車外装備品類を取り付けました。
天板上に突き出る主砲照準器のスコープは28番の黒鉄色で塗りました。
塗装が終わったのでデカールを貼りました。モデルカステンのガルパンデカールセットNo.5から劇中車と同じ12ミリサイズを2枚切り出して、左右側面に貼りました。
上図は左側面の1枚です。
右側面の1枚です。
最後につや消しクリアーを薄く吹き付けて仕上げました。
やや斜めの側面観です。車体の低さと長砲身が特徴的です。車体も傾斜面に覆われてシンプルな形状にまとまりますが、それが却って精悍さを感じさせます。パンターG型と同じ70口径75ミリ戦車砲を備えており、待ち伏せして狙い撃ちされれば、かなう敵車輌は無かったと言われています。
後ろから見ました。タミヤ旧キットの面影はほとんどありません。足回りも排気管も車外装備品も交換しているため、タミヤ新キットに雰囲気が近くなっています。目立つ箇所だけを改造するだけでもかなり変わります。
Ⅳ号戦車の足回りに低い戦闘室を乗せています。外見上は自走砲に区分されるのでしょうが、ドイツ軍ではこれも「Panzer」の名称で呼んだそうです。
従来の戦車のデザインとは異なって、車外装備品を全て後部にまとめていますので、傾斜装甲に覆われたシンプルな輪郭になっています。生産も容易になったそうです。
かくして、タミヤ旧キット組み立て品からの黒森峰女学園チームの70(V)ラングへの改修が成りました。作業期間は、2020年3月7日から4月30日まででした。組み立てに11日、塗装および塗装後の組み立てに2日、の計13日で仕上がりましたが、公式キットの同型車輌と連続で作り、まとめて塗装したため、一ヶ月ほど仮保管する形となりました。
今回は、組み立て済みのキットを貰い受けて改造するという、初めての試みでした。転用パーツがある分は付け替えましたが、パーツが足りない部分はそのままにしたため、改修といっても全てにわたるものではなく、目立つ箇所に絞った形です。
しかし、それだけでも出来が全然違います。既存のキットを改造して劇中車仕様に近づける、という過程は、難しいように思えて実際には案外簡単であることも分かりました。
今回の改修により、私の製作したラングは、タミヤの新旧のキットが揃ったことになります。さらに並行して公式キットの品も作りましたので、次回からはその製作レポートになります。