
2017年4月23日、けいおん聖地巡礼の七回目の範囲を京都嵐山に定めて出かけました。西大路の下宿近くのバス停から京都市バス202系統を利用して西大路四条で11系統に乗り換えて行く、という方法もありましたが、当日は日曜日で大混雑が予想されたため、時間的にも早く行けるJR線でのアプローチを選びました。
下宿を朝8時半に出て、JR西大路駅から京都駅に移動して33番線の山陰線の園部行き普通列車に乗り込んだのが8時55分でした。その三分後に発車しました。

嵯峨嵐山駅に着いたのが9時14分でした。下宿から45分ぐらいでした。嵐山への鉄道でのアクセスは、JRの他に嵐電こと京福電車、阪急電鉄がありますが、けいおん聖地は大部分がJR線沿いに分布しているので、このJR嵯峨嵐山駅を起点にするのが良いと思います。

駅南口の広場の西側に「19世紀ホール」及びSL展示館がありますが、その前庭にD51形51号蒸気機関車が静態保存展示されています。もとは大阪府枚方市のくずはモールに展示されていた車輌ですが、くずはモールの改装にともなって2004年にこちらに移されています。
このD51形51号機は、いわゆる「ナメクジ型」で、煙突から後ろに長く続くカバーの中に給水温器とサンドドームとスチームドームをまとめて配置したタイプです。D51形初期の仕様ですので、現存例はそんなに多くないそうです。

D51形51号機の前を過ぎて右折し、上図の道を西へ進みました。しばらく行くと右手にレンタサイクル店があり、観光客の大部分はそこに入ってゆきます。道はまもなく十字路に出ますが、直進しました。

まもなく瀬戸川にかかる上図の橋を渡ります。川の西側の側道に回って振り返ると、上図の景色になります。

この構図で、2期第4話「修学旅行!」に登場します。皆が夕暮れのもとで嵐山の街区の中を迷い進む一コマです。
この橋を渡ってすぐの所に、大学時代の友人の家があり、二度ほど寄せていただいたことがあるので、この聖地スポットは以前から知っておりました。

瀬戸川に沿って南下すると、上図の竜門橋に出ます。この橋に関しても二、三の思い出があります。

案内板にあるように、歌人西行法師ゆかりの地の一つとして知られています。昔、平安時代から鎌倉時代にかけての武家の文化を少し勉強したことがあり、西行こと佐藤義清(さとうのりきよ)の足跡や和歌を調べて史跡巡りもやりましたが、嵐山においてはこの竜門橋のほかに二尊院、落柿舎の井戸等が知られます。

竜門橋から西へ進むと、上図の自動車専用道路の下をくぐります。劇中にも登場した場所です。
私は嵐山へ何度か車で行きましたが、その目的地が嵯峨釈迦堂こと清涼寺であったため、桂川沿いの三条通から清滝街道に右折して、この自動車専用道路を渡るのが常でした。清凉寺からさらに進んで化野念仏寺や鳥居本へ足を延ばしたこともありました。

天龍寺の塔頭のひとつ三秀院の側門です。嵐電嵐山駅前の通りに面しており、まだ9時過ぎなのに大勢の観光客が行き来していました。日曜日だというのもありますが、インバウンド効果で外国人の姿が昔よりも多くなっているのが一因でしょう。

嵐電こと京福電車の嵐山駅です。嵐山観光の発着点の一つですが、京都駅からのアクセスが良くないので、京都駅からのルートにはあまり向いていません。むしろ、阪急電車利用で大阪方面からやってくる観光客が、四条大宮で乗り換えてくるケース、北野天満宮エリアからの観光客が北野白梅町から乗ってくるケースでこの駅を利用する形です。
私のようにJR利用でやってくる観光客は、多くが午前中を嵐山観光にあて、午後からは嵐電嵐山駅から北野白梅町へ乗って、北野天満宮エリアへ移動するパターンが多いそうです。その逆パターンもありますが、その場合は一泊したほうが時間的に余裕がとれます。
なので、2期第4話「修学旅行!」でHTTのメンバーが団体行動で金閣寺、北野天満宮を回り、翌日の班行動で嵐山へ出かけているのは、実際の観光ルート事情をよく反映させたストーリーであると分かります。 (続く)