マリンタワー広場より、商店街歩行者天国エリアに移動しました。今回は初めて海楽フェスタに来ましたので、祭事中の各エリアの様子をなるべく概観しておく予定でした。だから特定の場所にずっととどまる、というのは梅原屋さんの展示ガルパンプラモデルの見学取材のみ、と決めてありました。
マリンタワー広場のメイン会場では、そろそろガルパン声優陣のトークショーが始まるので、観衆も最大人数に達している筈でしたが、こちらの商店街歩行者天国エリアのほうも大勢の人出でした。
商店街の大半のお店がこのように店舗を閉じて、多くはマリンタワー広場の出店エリアに出ているのでしたが、一部のお店は店先に出店を出しており、それらが商店街歩行者天国エリアに多くの人々を引き付けている磁石のような役目を果たしていました。
ざっとみたところ、食べ物系の出店は、商店街歩行者天国エリアのほうに有名店および有力店、もしくは気合の入ったお店が多かったように思います。マリンタワー広場のブースよりもスペースに余裕があり、自前で席も設けたりして屋外飲食スペースを展開しているお店もありました。
右の出店は、確か吉田屋さんの梅カフェのそれでしたね。ガルパンのコスプレをしている人、もしくはレイヤーさんたちも一般客に混じって食べ歩きしたり、休憩スペースで食べていました。マリンタワー広場ではこういうふうにゆっくりと食べて休める場所が無いわけです。
隣のひたちなか市から、那珂湊焼きそばの出店もやってきていました。商店街の各所にある駐車場などが出店のスペースとして提供されているようでした。
日照プラントさんの実物大戦車レプリカの一つ、アンツィオ高校チームのCV33です。
なかなか迫力ありますね。道という字が履帯に付けられていましたが、これはスタンプラリーか何かに伴うクイズの一種だということでした。各所に置かれる戦車レプリカを全て回って、字を組み合わせて一つの言葉を当てる、というものらしいです。
なので、実物大戦車レプリカが置いてある場所には、常に人が集まっている状態でした。上図は聖地中の聖地である肴屋本店さんの前です。
江口又進堂さんの店先には、エルヴインも来ていました。江口さん曰く、「大貫は今年は範囲外なんだ、和泉屋さんも一番外だから、パネルだけ来てもらったのよ」でした。
肴屋本店の前に集まっている人の大半が、いかにもミリオタという風体でしたが、それには訳がありました。
ガルパンファンのみならず、ミリオタの全員が神様と崇める小林源文さんが、この日肴屋本店さんの店先にてサイン会をやっておられたのでした。ガルパンイベントに無くてはならない御大の一人です。
小山柚子のパネルもこの日はこちらに来ていました。
後から後から人々がやってきます。ほとんどがあまり立ち止まることなく、移動してゆきました。商店街歩行者天国エリアをくまなく歩き回っているのでしょう。一般の見物客もかなりの割合を占めていたようで、子連れで来て出店の食べ物を色々楽しんでいる様子をあちこちで見ました。
つまり、海楽フェスタというのは、本来は地元住民のためのお祭りイベントの一つであったわけです。それがガルパンの聖地となるに及んで全国からのガルパンファンの来訪が増え、今回のようなお祭りイベント時にはその数が劇的に増加する、という構造であるわけです。
なので、ガルパン以前の海楽フェスタの平均的な人出はどのくらいだったのかを江口さんに聞いたところ、大体2万人から3万人ぐらい、だそうでした。大洗の人口と近隣からの人出を合わせてもそれぐらいが限度なんだよ、ということでした。
ガルパン以後の海楽フェスタの人出が、例えば10万人だと報道された場合、本来の平均的な人出が2万人から3万人ですから、それに7万から8万のガルパンファン系の人数が上乗せされていることになります。凄い飛躍振りです。ガルパン人気の効果が、数字として可視化される一つの好例ですが、それだけの集客効果が見込めるのであれば、商機も生まれます。ガルパンの協賛企業やアニメコンテンツ系の企業がこぞって出店して販売する、という流れが必然的に生じます。その結果が、今回のミニミニホビーショーであるわけです。
なので、こうした実物大戦車レプリカも、今回のようなお祭りイベントにおいては、ガルパンファンに注目されますし、多くの見物客を呼び込む展示品として、なくてはならない要素であるのでしょう。
ですが、動いてくれたら、もっと良いでしょう。
そして、実際に煙を吹き出して発砲シーンを演じてくれれば、さらに盛り上がるでしょう。 (続く)