去る11月18日のあんこう祭にあわせたタイミングで、ガルパン「最終章」第2話の新たな予告が公開されました。来年6月15日公開、というのは分かっておりますが、まだ半年以上も先です。どうも何と言いますか、ちょっと間を空け過ぎじゃないかなあ、とは思います・・・。
上図の場面は、大洗港に入っている学園艦てす。右に見える大洗マリンタワーの小さいこと・・・・。夕方のシーンなので、時系列的には第1試合修了後の風景かもしれませんね・・・・。
さて、対戦相手のBC自由学園チームに関して、予想外の強敵、と表現されていますが、それは第1試合の戦いぶりからもある程度伺えました。
大洗女子学園チームに橋を渡らせてそこを包囲する、という作戦はなかなかのものでした。その前段階の、相手チームの索敵を予想して二つの部隊に陽動作戦を展開させたあたりも、事前の周到な対大洗戦術の策定ぶりをうかがわせます。
こういう相手ですと、大洗側としては、どうしても正確な情報が必要になります。常に先手を打って仕掛けてくるBC自由学園チームですから、その動きの先を読み取って、逆に先手を取らなければ、試合の流れを変えることは難しいでしょう。
上図の、澤梓が砲塔の上に立って双眼鏡を構えんとするシーンも、そうした大洗側の策動の一コマなのかもしれません。
そして、BC自由学園チームのマリー隊長を、初めて「知能派」と表現しています。確かに第1回の試合での指揮ぶりは、冷静沈着そのものです。チームで最も非力なルノーFT-17に搭乗しているのも自信の表れでしょうし、常に車外に身を出して周囲環境の把握に努めている点も、優秀な指揮官の基本要素です。
そして決断も早く作戦の切替がスピーディーであるのも見逃せません。橋での包囲攻撃が大洗側の奇策によって空振りに終わった途端、すぐに撤退を命じて全軍を引き揚げさせています。既に次の戦術への展開が用意されているかのようでした。力強く振られるエレガント扇子も、ただのアクセサリーではありません。パットン将軍の杖のような空恐ろしさすら感じさせます。
こういう指揮官は、実際の戦闘においても手強いです。大洗側の隊長西住みほは、恐らく試合開始直後から、それを感じ取っていたかのような雰囲気があります。だから第2話は、予想以上に面白い筈、と思っております。
なにしろ、BC自由学園チームの戦力の半分を、ドイツのパンター以上の攻撃力を備えた重戦車ARL44が占めています。大洗側の戦車の大半を一撃で仕留め得る怖い存在です。史実では足回りに問題が多くて運用実績も乏しかったようですが、そんなマイナス要素はガルパンでは無視されて、ARL44も軽戦車なみに軽快に走り回っています。
大洗側の戦車の能力で、そんな相手と互角に戦えるかというと、どう考えても無理です。スペック的には、レオポンさんチームのポルシェティーガーがなんとか対抗可能、といった程度でしょう。やはり何らかの奇策で相手の出鼻を挫き、情報を先取して相手の隙をつくような戦術が最低限必要になるかと思います。
この場合、大洗側の隊長西住みほも、マリーとは異なるタイプの「知能派」でありますから、どのようにしてBC自由学園チーム優勢の流れをひっくり返してくれるかが注目されます。第2話の見どころは、そこにあるだろう、と想像しております。
ですが、第2話もBC自由学園チームとの第1試合で占められた場合、残り4話のストーリー運びは一体どのようになるのかと、そちらの方も次第に気になってまいります・・・。