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今夏のガルパン戦車プラモは、サンダース!!

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 劇場版に登場した各チームのムードを、季節感になぞらえると、プラウダ高校チームはTVシリーズの影響なのでしょうか、冬のイメージが強いです。聖グロリアーナ女学院チームは何となく春の雰囲気が似合いそうですし、黒森峰女学園チームは秋の風情に溶け込んでいそうです。
 では、夏のイメージがあるチームはというと、個人的にはサンダース大学付属高校チームであろうと思っています。


 戦車の車体色も「燃える緑」のカラーです。夏の日差しにあおあおと息づく緑そのままの色です。夏にガルパン戦車のプラモデルを作るならば、サンダース大学付属高校チームのシャーマン群も良いのではないでしょうか。


 今年2016年の夏は、あまり外に出る予定がありません。大洗行きも4月で一段落して以来、今に至るまで行っていません。倉吉行きも5月に5回を数えて一区切りついています。
 もともと暑さに弱いので、夏の間の休みは図書館や博物館などで静かに過ごすのが常です。さらに今年の夏は、ガルパン戦車のプラモデルを幾つか作って楽しみながら、まったりと過ごしたいです。

 現時点では継続高校チームのBT-42を作っていますが、それと並行して、夏のガルパン戦車プラモデルにピッタリな、サンダース大学付属高校チームの車輌群にも取り組んでみようと思います。
 これまでに大洗女子学園、黒森峰女学園、プラウダ高校、聖グロリアーナ女学院、アンツィオ高校の車輌は作りましたが、サンダース大学付属高校チームのはまだ作っていません。キットも少しずつ買って、だんだんと揃ってきているので、そろそろ作ってみたいなあ、と考えていました。
 その気持ちは、劇場版でのサンダース大学付属高校チームの様々な活躍を見たことで、より大きくなりました。隊長ケイの、上のシーンもナイスでした。

 改めて見ますと、サンダース大学付属高校チームというのは、メンバーもなかなかカッコイイですね。戦車はシャーマン系列ならばでの特色や良さがあります。劇中車は、TVシリーズ版と劇場版の二つの仕様がありますし、キットも公式キットをはじめ色々出ていますから、作る楽しみはけっこう広がりそうです。

 ということで、今夏のガルパン戦車プラモはサンダース!! レッツゴー!

サンダース大学付属高校 M4シャーマン75mm砲搭載型(劇場版仕様) 作ります!! その1

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「火力優勢ドクトリンよ。1両の敵戦車に、10両の戦車をぶつけるの」

 対大学選抜戦前の作戦会議にて、サンダース大学付属高校チーム隊長のケイがこう言いました。ヨーロッパ戦線においては火力でも装甲でもドイツ軍戦車に敵わなかったアメリカ軍の、哀しいまでの現実をよく反映させたひとつの基本作戦方針とも言えます。
 ですが、これを模型戦車道に応用するならば、「1両の戦車よりも、10両の戦車を作るの」となりましょう。物量をたのんで数で押し寄せるアメリカ軍の基本作戦方針にもよく合致していますね。

 サンダース大学付属高校チームは、アメリカ軍テイストのチームなので、戦車も当然ながらアメリカ軍の車輌を運用しています。数が多ければよりアメリカ軍らしさが増しますので、私の制作計画においてもサンダース大学付属高校チームのプラモデルは複数作ることにしています。劇場版に登場したトリプルシャーマンはもちろん、TVシリーズに登場した車輌も幾つか作ってみたいところです。


 今回は、ケイの搭乗車である、M4シャーマン75mm砲搭載型を劇場版仕様にて制作します。使用キットは上図のドラゴンの製品「M4シャーマン中戦車 75mm砲搭載型 ノルマンディ上陸作戦」です。ファインモールドが発売している公式キットよりも劇場版劇中車に近く、VVSSも初期型でピッタリであるため、現時点では一番の適応キットではないかと思います。
 問題は、履帯が劇中車のT48型ではなくてT51型になっていることですが、私の制作においては簡単に解決しました。


 中身はこんな感じです。ドラゴンキットの常で、パーツ数はかなりのものです。ですが、その半分近くは不要パーツです。しかし、不要パーツの幾つかは、サンダース大学付属高校チームの他の車輌を作る際に役に立ちます。ファインモールド発の公式キットを使う場合に不足するパーツも含まれているのが有難いです。

 今回のキットは、2009年の発売ですので、ファインモールド発の公式キットの元製品であるタミヤキットとは30年以上の隔たりがあります。パーツやモールドの精度は当然こちらが勝っていますし、劇中車の細かな部分の形状ともよく一致しています。公式キットでは省略されている部分も忠実に造形されており、戦時中の実車の状態をよく再現しているようです。
 劇中車では各所が省略されたりしていますから、今回の製作では、さらに不要なパーツが出ますし、モールドなどの幾つかは消す必要があります。


 ベルト式の履帯パーツは、T51型です。劇中車はT48型です。アリサの搭乗車を作るために購入してあったドラゴンのM4A1の76ミリ砲搭載型オペレーションコブラのキットにはT48型のパーツが入っているのですが、劇中のアリサ車の履帯はT51型です。つまり、双方のキットの履帯パーツを交換すれば、いずれも劇中車に一致するわけです。
 こうした理由にて、履帯パーツの問題は難なくクリアしました。


 製作ガイドの不要パーツの表示です。ブルーの部分が不要パーツですが、なかにはアリサ搭乗車やナオミ搭乗車の製作に使えそうなものがかなり含まれています。ペリスコープガードや車外装備品や車体パーツの一部などです。ケイ搭乗車の製作にあたり、公式キットよりも今回のキットを選んだ理由の一つがそれでした。


 製作に先立ち、上部車体パーツHの修正作業を行ないました。上図は、作業前のオリジナルの状態です。


 御覧のように、車体前面や側面などに溶接跡のラインがモールドされています。実在の車輌にはみられますが、劇中車ではこうした溶接跡のラインが無いので、これらのモールドは消す必要があります。


 車体側面にも、溶接跡のラインがモールドされています。これらは全て削って消します。


 車体上面左側の二ヶ所に、ワイヤーを留める金具がモールドされています。劇中車はワイヤーを装備しておらず、留め具もありませんので、これらも削り取ります。


 劇中のワンシーンでも、車体各所の溶接跡のラインが全く無いのが確認出来ます。砲塔右前の増加装甲にもありませんが、キットのパーツE5には溝状の溶接跡がモールドされていますので、それも後で手直しします。


 アートナイフでカンナがけして削り、さらにヤスリやサンドペーパーなどで目立たないまでに削りました。


 作業後の状態です。ファインモールドの公式キットの車体パーツにも同様の溶接跡ラインが表現されていますので、修正作業が必要な点は同じです。 (続く)

ガールズ&パンツァー劇場版 皆さんお疲れ様でした本

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 7月15日に、バンダイビジュアルさんより届いた、「ガールズ&パンツァー劇場版 皆さんお疲れ様でした本」です。
 テレビシリーズとアンツィオ戦OVAの後にも、同じような「皆さんお疲れ様でした本」が出ていたと思うのですが、この種の刊行物を買ったのは今回が初めてでした。

 パッと開いての第一印象は、同人誌みたいだな、でした。でも、きちんと目を通してゆくと、公式設定の詳細や隠しネタ、裏エピソードなどが随所に掲載されているのでした。思ったよりも読み応えがありました。
 あと、イラスト類がけっこう多かったですが、別にイラスト集としてまとめればよかったのでは、と思います。
 誌上スタッフミリタリーコメンタリーは面白かったです。劇場版のBT-42の車体の迷彩塗装が実在しない、テレビシリーズ第8話の対プラウダ戦時のカバさんチームⅢ号突撃砲の冬季迷彩の再利用である、という点には納得出来ました。


 実は、以前に大洗行きのフェリーにて知り合ったフィンランドの方にも同じような事を聞かされていたからです。ガルパン戦車プラモデルの方でもBT-42を作っているので、そのための情報収集の一環として先方に国際電話をかけて車体の塗装カラーについても問い合わせたのでした。
 先方は、親切にもパロラ軍事博物館などに問い合わせて調べてくれまして、その結果を教えてくれました。ガルパンのBT-42の車体の塗装色や迷彩は、実在のフィンランド軍車輌には無かったみたいだよ、あれはドイツ軍の北欧派遣軍あたりの迷彩じゃないかな、という内容でした。

 それを聞いて、BT-42の塗装はやっぱりガルパン独自のカラー設定だったのか、と思いました。でも、カバさんチームⅢ号突撃砲の冬季迷彩と同じだ、というのは意外でしたので、ガルパンアハトゥンクを引っ張り出して比較してみましたら、まったく同じ迷彩カラーでした。なんだこれだったのか、と思ってしまったのが正直な感想でした。

サンダース大学付属高校 M4シャーマン75mm砲搭載型(劇場版仕様) 作ります!! その2

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 ステップ1では、車輪類のうちの起動輪と転輪、VVSSを組み立てます。VVSSとはVertical volute spring suspensionの略で、訳せば「垂直懸架サスペンション」となります。今回のキットには初期型と後期型の二種類のパーツが入っていますので、好みによって各時期の車輌が作れます。ここでは劇中車に合わせて初期型のパーツを使用し、指示通りに組み立てます。
 また、起動輪は、指示ではV30かV31を選ぶようになっていますが、いずれも劇中車のものとは異なります。不要パーツの中に含まれているV37が劇中車仕様ですので、これをV29にかぶせます。転輪は、D6かV8かを選びますが、劇中車のはスポーク式ですので、D6を選びます。


 起動輪のパーツ類です。右端が不要パーツの中に含まれているV37で、これが劇中車仕様です。


 起動輪を組み立て終わりました。今回のキットを含め、サンダース大学付属高校チームの各車輌の起動輪は、劇場版仕様のアリサ搭乗車(M4A1)を除いた全てがこのタイプです。内側の切り込みが鋭く三角形になっているタイプですが、切り込みの先端が丸くなっているタイプもあり、今回のキットの指示にあるV30が相当します。


 続いてVVSSを組み立てます。劇中のワンシーンからも分かるように、ケイの搭乗車はVVSSが初期型です。ケイ搭乗車だけでなく、アリサやナオミの搭乗車も初期型です。

 ですが、シャーマン系列のキットで初期型のVVSSのパーツが入っている製品は限られます。ファインモールド発の公式キット、タミヤのキット、イタレリのキットでは後期型のパーツしか入っていないので、ズバリにするには他キットのパーツをもってくるか、アスカのVVSSサスペンションセット等を利用するか、になります。
 これに対してドラゴンのキットでは初期型と後期型の二種類のパーツが入っていることが多いです。そのあたりを勘案してのキット選択が、サンダース大学付属高校チームの各車輌の完全再現においては欠かせないポイントになってくるでしょう。

 ちなみに、VVSSの初期型と後期型は、上部転輪の支持アーム部が水平になっているかいないか、で識別します。1/35スケールでは違いがあまり目立たないように思えますが、完成品を見比べてみると雰囲気がかなり異なります。とくにガルパン仕様では、実在の車輌よりも上部転輪がよく見える傾向がありますので、その支持アーム部の相違は、思った以上に目立ちます。


 組み立ては、まず転輪支持架から始めます。接着剤を使用して固定するか、使用せずに可動状態にするかは自由です。今回は転輪と上部転輪は接着せずに可動としました。転輪のほうは、可動にしておくことで、塗装時の塗り分けが容易になります。


 組み立て終わりました。転輪はコロコロと回るようになっています。


 サスペンション上部を組み立てました。ドラゴンのパーツ類は組み立てづらいとの評価もあるようですが、個人的にはそんなに難しいようには感じませんでした。アスカのVVSSサスペンションセットの方が精巧に出来ている分、組み立てに手間がかかると感じています。


 今回の製作において、接着しなかった箇所は転輪のD6、上部転輪のV7、V11の軸部がサスアームV1およびV2の穴を通る部分、の三ヵ所でした。それでVVSSは実車同様の可動状況を再現出来ます。


 組み立てが完了してステップ1の工程が終わりました。サンダース大学付属高校チームの各車輌のVVSSは全て同じですから、どの車輌を再現制作するにしても、今回のような組み立て工程が必須となります。
 キット選択次第では、アスカのVVSSサスペンションセットの世話になる場合がありますが、アスカのパーツの組み立てに慣れてしまうと、このステップはより楽に進められるようになると思います。 (続く)

聖グロリアーナ女学院チームのルクリリ

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 御存知、聖グロリアーナ女学院チームのルクリリです。歩兵戦車マチルダⅡの車長としてテレビシリーズから登場し、劇場版では名前が公表されるに至りました。

 大洗での試合は、親善試合とエキシビジョンマッチの二度にわたりますが、いずれもアヒルさんチームの奇策にて撃破されています。


 その搭乗車、歩兵戦車マチルダⅡは、親善試合時には05の車番がマーキングされていましたが、エキシビジョンマッチでは消されています。
 ですが、隊長ダージリンのチャーチルの直衛、というポジションは不変であったようです。マチルダⅡは親善試合では4輌、エキシビジョンマッチでは3輌が参戦していますが、いずれにおいてもルクリリは終盤近くまで頑張っています。

 はじめは、05の車番からマチルダⅡチームの一員である、という程度の認識しかありませんでしたが、マチルダⅡの車長のなかでは、抜きんでて優れたメンバーであるのかもしれません。


 そうでなければ、対大学選抜戦にてダージリンが連れてくるはずがありません。クルセイダー隊のほうはリーダーのローズヒップが連れて来られましたので、この時期のルクリリは、ひょっとするとマチルダ隊のリーダーであったのかもしれません。

 エキシビジョンマッチでは、ゴルフ場の対峙にて最後まで隊長車の護衛として堅実に生き残り、その後は単独での行動にも移って活動能力の幅広さを示しています。
 対大学選抜戦では、ダージリンが戦列外に落ちた後もひまわり中隊に合流して戦い続け、相手チーム三副官の連携攻撃にて白旗を挙げるまで踏ん張っていました。言葉使いも割合にサッパリしているし、帰りの学園艦上ではノーブルシスターズの会話を横にして立ち寝していますから、落ち着きが無く奇妙なお嬢様言葉を連発するローズヒップに比べれば、なかなかの勇者だと思います。

 その才能を、ダージリンも認めていたからこそ、聖グロリアーナ女学院チームの大洗支援作戦、というある意味晴れの舞台に連れてきたのだと思います。ダージリンからすれば、その試合経験が、ルクリリの戦車道にとっても得難き教訓となるのは確実でありましたから、教育の意味も兼ねて参加させたのでしょう。

 そうであるならば、ルクリリの学年はいまだに公式でも明らかにされていませんが、おそらく三年生のダージリンやアッサムよりは下、一年生のオレンジペコよりは堂々としているので、二年生かもしれません。
 よく考えてみますと、聖グロリアーナ女学院チームのメンバーで、二年生であると公式設定でも明らかにされている人は未だに居ないのです。ルクリリがもし二年生であれば、彼女は間違いなく次期隊長の有力候補と目されているはずです。

 もしルクリリが次期隊長になったら、その搭乗車はたぶんチャーチルになるのでしょうが、そういうイメージはどうも湧いてきません。マチルダⅡの車長、という概念が強力過ぎるほどに定着してしまっている気がいたします。

「倉野川」の倉吉をゆく シーズン4の1 「市役所は登録文化財」

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 2016年5月13日、四回目の倉吉巡礼に行きました。前回までの三度の散策で「ひなビタ」のパネル28枚全てを見つけることが出来ましたので、今回は町並み散歩の残り半分を楽しむことにしました。
 と言うのは、倉吉の打吹玉川の古い街並みのうち、「ひなビタ」の聖地巡礼スポットになっているのは東側の三分の一だけで、パネル探しもその範囲にて回っていたため、残りの三分の二の町並みをまだ全然巡っていなかったからです。

 20数年前に毎週遊びに行っていた時期には、西側の河原町や余戸谷町へもよく散歩して小鴨川の堤防上も歩いたりしましたが、それらの佇まいは今も変わっていないのでしょうか。


 打吹山の広大な中世城郭遺跡にも、久しぶりに登ってみたいと思います。でもこれからの時期は登山に適していないので、秋以降の時期に機会を待つことにしました。


 今回は、最初に市役所の建物を訪ねました。隣の観光駐車場から階段を降りて一階のエントランスに進み、上図の階段を登って二階の正面玄関から入ります。


 二階の正面玄関脇には「自主防災都市くらよし」の看板がかかっています。「自分の命は自分で守り、自分たちの地域は自分たちで守る」というスローガンを掲げて平成20年の第6回倉吉市議会定例会において、自主防災都市宣言が決議されたことによるものです。


 看板の横には、文化庁による登録文化財の認定プレートが埋め込まれています。重要伝統的建造物群保存地区をはじめとする古い町並みで知られる倉吉の、市役所の建物も文化財指定を受けているわけですが、このことはあまり知られていません。

 建物は、昭和31年に建設されたRC(鉄筋コンクリート)造の3階建です。「世界のタンゲ」とうたわれて日本人建築家として最も早く国際的に認知された丹下健三の設計になります。ロの字型平面の本舎に平屋建の議会堂が接続する型式で、水平線を強調した外観、ピロティや中庭の吹き抜けの採用など、丹下健三の初期の庁舎建築の特徴をよく示しています。
 傾斜地を利用して全体を低く見せ、日本の伝統的表現をコンクリートラーメンによる軸組で再現継承せしめており、柱や梁の構成が美しいことで知られています。


 三階の吹き抜けに面した「ひなビタ」コーナー、久領堤纒さんのオフィスに行きました。


 纒お姉さんも、GW期間中の出張から戻ってデスクの横に居ました。


 纒お姉さん、いつ見てもお美しいですなあ・・・。アッハッハ。(アホかお前は)


 デスクの上のグッズ類、前回とどこか微妙に変わっているような・・・。


 倉吉市と「ひなビタ」倉野川市との提携記念の幟です。これマジで欲しいのです。販売してくれませんかね・・・。 (続く)

サンダース大学付属高校 M4シャーマン75mm砲搭載型(劇場版仕様) 作ります!! その3

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 ステップ2では下部車体の車軸基部を組み付けます。ステップ3では車体前面のノーズ部分、ステップ4では背面部分を組み立てます。ノーズ部分は三通りの形式から選べますが、劇中車はF1の3ピース形式です。背面部分で組み付けるパーツのうち、C21は劇中車にあわせて位置を内側寄りに変更します。

 また、前面の牽引ホールドE7、背面の牽引ホールドG16は不要です。劇中車は、G16の代わりにT字形シャックルを付けていますが、転用出来るパーツが手元に無いので自作します。
 ステップ4の最終段階で車輪類を全て取り付ける指示がありますが、私の製作では車体各所の組み立てがおおよそ済んでから取り付けることにします。


 ガイド指示の順序を変更して、まず前面のノーズ部分から組み立てました。


 前面の牽引ホールドE7が不要であることは、上掲のワンシーンからも確認出来ます。


 キットパーツにおいては、ノーズ本体パーツE8の裏面に取り付け穴が作られており、ガイドに指示は無いものの、これを開口すれば一応E6が取り付けられるようです。しかし、劇中車のE6の位置が少し異なるので、それに合わせる必要があります。
 そこで、ノーズ本体パーツE8に穴はあけずに、E6のダボをカットして取り付けました。


 続いて、下部車体の車軸基部を組み付けます。


 ここでのポイントは、パーツA22およびA23を垂直にピッタリ合わせることです。サスペンション部分を取り付ける部分ですので、斜めに歪んでつけたりしますと、車輪部が不揃いになってしまうので注意が必要です。


 組み立てておいた、前面ノーズ部分を接着しました。


 背面部分の組み立てに移りました。


 ワンシーンにて劇中車の状態を確認しましょう。赤円で示したように、牽引ホールドのかわりにT字形シャックルを付けているのが分かります。これのパーツは、今回のキットを含めてM4シャーマン系列のキット群には見当たりませんでした。同じパーツがタミヤのM26パーシングのキット等に入っていますが、劇中車のは微妙にサイズが大きいように見えますので、今回は適当に自作します。


 また、背面パネルのパーツC12においても、ガルパン仕様への修正箇所が一つあります。左右のエンジン点検ハッチの上下の蝶番部分の間に、ストッパーとみられる三角材がモールドされていますが、劇中車では省略されています。


 ストッパーとみられる三角材をカットしました。あと、パーツC21の取り付け穴とモールドは埋めて修正し、C21は劇中車に合わせて内側寄りに取り付けます。その位置は、左右のエンジン点検ハッチの上下の蝶番部分の下になります。


 あとは、ガイドの指示に沿ってエアクリーナー部分などを組み立ててゆきました。E3およびE4の取り扱いにも注意しました。これらが変に歪んだりすると、上下の車体パーツがきっちりと組み合わさりません。
 また、パーツC19は、劇中車においては基部のみが見える感じですので、それにしたがって長さを修正し、それにA41を取り付けました。T字形シャックルの自作は、最終ステップで行なう予定です。


 誘導輪は、ガイドの指示ではV18、V32のいずれかを選びますが、劇中車のはV18です。ドラゴンのキットでは、タミヤと違って起動輪や誘導輪は接着して固定することが多いのですが、接着せずに取り外し自在にしておくと、ベルト式履帯パーツの装着がスムーズに出来ます。
 しかし、今回のキットではパーツを仮組みしても緩くてすぐに外れました。どうやら、V18は接着固定するしかないようです。とりあえずこの段階では接着せず、取り付けを後送りにしました。 (続く)

ガールズ&パンツァー 劇場版 Ⅲ号突撃砲F型 カバさんチーム ほか新製品情報

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 ガルパン戦車の公式キットのリニューアル版の一つ、「ガールズ&パンツァー 劇場版 Ⅲ号突撃砲F型 カバさんチーム 」が7月13日に発売されています。私はすっかり発売日を忘れていて、モケジョのSさんからの電話で思い出しました。「それ、星野さんも購入されるんですよね?」と訊かれました。

「いや、Ⅲ号突撃砲F型は買うつもりはないですね・・・」
「えー、どうしてですか?」
「どうしてって・・・、それは既に作って手元にありますし、劇場版といったって、テレビ版との相違は殆どありませんからね・・・」
「あ、そうなんですか」
「アハトゥンク2で調べた限りでは、変わってるのはジャッキぐらいのものですよ」
「そうなんですか、私はまだ作ったことが無いんでこれも今度買うんですけど、作るのは難しいほうになるんですか?」
「それは、作る側の気構え次第ですね。私自身はそんなに難しい気はしませんでしたね。強いて言えばエッチングパーツのアンテナケース部分に少々手こずったぐらいかな・・・」
「今度のはリニューアル版だっていうんで、キットも新しくなるのかな、って思ってるんですけど」
「どうだろうなあ、旧版の中身をそのまま引き継いでる可能性が高いと思いますよ。劇場版とテレビ版との相違が殆どありませんからね。旧版キットで問題やったのは、後部エンジンフードの形状でしたけど、そういうのを修正してあれば良いですね。あと、デカールとか製作ガイドは新規に出すでしょうね・・・」

 電話ではそのように話しましたが、後日に模型サークル仲間のT氏にキットの詳細を知らされました。T氏は旧版も作ってお持ちですが、今度の新版でプラウダ戦時の冬季迷彩仕様を作るつもりだそうです。そしてキット自体は、購入して調べてみたらほぼ旧版と同じだ、ということでした。ほぼ予想通りでした。
 ホビーサーチでの案内情報はこちら。アマゾンでの案内情報はこちら


 続いて7月22日に、プラウダ高校チームのT34/76が初めて公式キット化されて発売されました。元キットはドラゴン製品で、転輪などのパーツも劇中車のディスク型が追加されていますが、段差無しの後期型のほうなので、厳密にはズバリではありません。ですが、キットそのものは良い出来で、修正や改造もあまり必要ないほうですので、そのまま組んでもいい雰囲気に仕上がるでしょう。
 ともあれ、これでプラウダ高校の戦車は全て公式キット化されたことになります。全登場車輌公式キット化プロジェクトが、ゆっくりではありますが着実に進められていることが実感出来ます。
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 7月24日のワンフェスでは、同じ旧版シリーズのナンバーであるⅣ号D型改(F2型)とT34/85のリニューアル製品が公表されました。発表写真を見る限りでは、旧版とあまり変わらないような感じで、内容的には前述のⅢ号突撃砲F型と似たようなパターンであるのかもしれません。いずれも劇場版とテレビ版との相違点が殆ど見当たらないうえ、キットとしての出来は、ともに良いほうに属するからです。
 ただ、T34/85のほうは、前述のT34/76同様、転輪等が厳密には違いますので、それだけでも換えてリニューアルしていただきたいのですが、どうも変わっていないようです。


 期待出来るのは、むしろこちらのほうです。黒森峰ファンとしては絶対におさえたい、西住まほ、逸見エリカのフィグマです。大洗あんこうチームだけで終わりかと諦めていたところへ、まさかの製品化情報が飛び込んできましたから、もう嬉しくてたまりません。7月24日のワンフェスでも製作途上の見本品が公開されましたが、なかなかの出来ですね。
 西住まほはコトブキヤのキューボッシュのほうでも製品化が決定していますが、逸見エリカの立体商品化は初めてでインパクトがあります。発売日は今のところ未定のようですが、これはもう、何ヶ月でも楽しみに待ちますよ・・・。
 そういえば、逸見エリカの搭乗車、ティーガーⅡはまだ作っていませんね・・・。これを作ったら劇場版の「ひまわり中隊」の黒森峰小隊が出来上がりますね・・・。


 さらに、グッドスマイルカンパニーからも新製品が発表されています。既にカホタンブログでも案内があった「ねんどろいどもあ」シリーズのガルパン戦車が、あわせて3種類になりました。上図はアンツィオ高校チームのCV33ですが、7月24日のワンフェスで初めて見本品が公開されました。監修中の画像ですので、販売品では何らかの修正が施されるようです。


 そして、CV33とともに既に情報があったプラウダ高校チームのT34/85、7月24日のワンフェスで初めて発表された黒森峰女学園チームのティーガーⅠです。
 このシリーズは、ねんどろいどぷちのキャラクターを乗せる仕様ですので、ねんどろいどぷちでの製品展開に合わせて戦車も幾つか出すのかなと予想していましたが、どうやら各校の隊長の搭乗車を出してくるようです。今後が楽しみですね。


 ねんどろいどぷちのほうでも、第二弾として劇場版キャラクターの立体化が発表されました。これは、第一弾が再販されるという情報があった時点で、当時の記事に「劇場版バージョンとして、これに西絹代、ミカ、島田愛里寿を追加して商品化して欲しいな」と書きましたが、その通りに実現するようです。大変に嬉しいことです。
 なお、「and more・・・」とありますので、この三人以外にも幾つかのキャラクターが予定されているようです。第一弾と同じく全11種なのかもしれませんが、そうだとすると誰が出てくるのか、色々と考えてしまいますね・・・。
 これらはみんな倉吉の楽月工場で生産される筈ですが、その制作工程を特別に公開するイベントとかをやっていただけませんかね・・・。生産工程の特別公開と、製品の限定先行販売を同時にやっていただけたら、全国のガルパンファンが倉吉に集まってくること間違い無しですよ・・・。

 そしてピットロードからは、ようやくカメさんチームの38(t)戦車のEDバージョンの公式情報が追加されました。製品は親善試合時のゴールド、全国大会時のジャーマングレー、の二種類でリリースされるようです。発売予定時期を2016年12月としていますが、この手の予定情報は単なる目安として捉えた方が良いでしょう。
 このシリーズ製品に関しては、最初の発表から販売決定までに相当の時間がかかるようです。今後の展開も、ちょっと見通せそうにありませんね・・・。1/35スケールの公式キットのほうも、カモさんチームの県立大洗女子学園広報車(九五式小型乗用車)のみで終わってしまうのかな、と思います。

サンダース大学付属高校 M4シャーマン75mm砲搭載型(劇場版仕様) 作ります!! その4

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 ステップ5では車体前部の各パーツ、ステップ6では後部の各パーツを取り付けます。細かいパーツが多いのでランナーからの切り離しにも細心の注意を払い、トレイにまとめて紛失したりしないように心掛けました。

 ステップ5での不要パーツは、C8、G2、G3、G14、MA5、MA10です。また側面増加装甲のE8は正確な取り付け位置が分かりにくいので、後で車輪類との位置関係を確かめながら接着することにしました。前面の増加装甲E1、E2は、上端の出っ張りをカットして修正します。

 ステップ6では、エッチングパーツを4つ使用します。MA21、MA23、MA25、MA26ですが、MA21は取り付けると殆ど見えなくなり、MA23に該当する部分が劇中車には見えませんでしたので、これらは不要としました。またMA25、MA26は仮組みの段階で曲がってしまって使用出来なくなりましたので、適当な代替品を使用してメッシュを再現することにしました。
 また、F8の左右に棒状のモールドがありますが、劇中車には無いので削り取ります。さらに、次のステップ7にて、車体パーツHに車外装備品を取り付けるためのダボ穴を開口する指示がありますが、劇中車の取り付け位置と異なりますので、いっさい開けないでおきます。


 ワンシーンで見ると、車体前面の形状はかなりシンプルに見えます。第二次大戦中の実車では予備履帯や色んな装備品などを付けていますからゴチャゴチャ感がありますが、ケイ搭乗車にはそれらが全くありません。


 ですが、取り付けるパーツは御覧のように多いので、全然シンプルではありません。ライトやペリスコープはクリアパーツとなっていますので、塗装時にマスキングしておくことで素材の良さが生かせると思います。


 車体前面の左右につける増加装甲のパーツE1、E2です。それぞれの上端に出っ張りがありますが、劇中車にはありません。


 上端の出っ張りをカットしました。左上隅に見えるクリアパーツは、前部ライトのC2です。塗装時にガラス部分をマスキングすれば、そのままクリアパーツの質感が生かせるようです。


 車体前面の各パーツを全て取り付けました。


 ハッチG4およびG5のペリスコープ蓋G8は、劇中車に合わせて開状態にしました。ペリスコープ本体C1はクリアパーツです。これも塗装時にガラス部分をマスキングする予定です。


 続いてステップ6に進み、後部の各パーツを準備しました。このうちキャップのA42、A43には実車同様のパイプが再現されていますが、劇中車では省略されていますので、パイプ部分はカットします。


 取り付け作業中の状態です。


 後部のパネルF8の左右に棒状のモールドが見えますが、劇中車には無いので削り取ります。


 F8の修正後の状態です。


 さらに各パーツを取り付けてゆきます。キャップのA31、A32には実車同様のパイプが再現されていますが、これも劇中車では省略されていますので、パイプ部分はカットします。


 車体後面の各パーツを全て取り付けました。


 吸気ダクトF3、F4の内部にはエッチングパーツMA25、MA26を用いてメッシュを再現しますが、仮組みの段階でMA25、MA26がともに曲がってしまって使用出来なくなりました。仕方が無いので、以前にレオポンさんチームポルシェティーガーの製作に使用した「アイロンあて布」にてメッシュを再現することにしました。この作業は後送りにしました。

 今回のキットでは、他に前部フェンダー部分もエッチングパーツとなります。デリケートなパーツだけに取扱いに注意しなければなりません。失敗すると全てが水泡に帰しかねない大事な部分だけに、なぜプラパーツにしなかったのかと、ちょっと頭を傾げてしまいました。 (続く)

「倉野川」の倉吉をゆく シーズン4の2 「町並みを西へ」

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 市役所の次は白壁土蔵群観光案内所に行きました。顔見知りの係員さんが居て、「ひなビタ」聖地巡礼者の最近の動向などについて話してくれました。平日でも巡礼者が多いガルパンの大洗とは違って、倉吉では週末にのみ、若いファンの姿が目立つそうです。

「土曜日と日曜日に続けて見かけるお客さんが多いんですよ。たぶん泊りがけでいらっしゃるんでしょう。ここへは近隣の県よりも東京の方からみえる人が多いですし」
「桜まつりのイベントの時も、関東からのファンが多かったそうですね」
「ええ、そうなんですよ。アンケート取りましたら予想外の結果でしてね、大阪あたりからのお客さんが意外に少ない、ってみんな驚いてましたし」
「それは、あれじゃないですか、大阪や京都からのバスとかの直通便が無いし、電車でも山陽と智頭線周りで山陰線に行くから時間もかかりますしね」
「それもありますけど、鳥取県そのものが知名度も人気もありませんからねえ、アハハハ」
 観光交流課の人間が、堂々とそう言って笑うのでした。正直なところがまた良いですね。


 アンケートは如何ですか、と訊かれたので詳細を尋ねましたら、上図の案内ボードを示して説明してくれました。おお、倉吉にも観光缶バッジがあるのか、と気付きました。ガルパンの大洗でいうとアライッペに相当する、倉吉のマスコット「くらすけくん」の缶バッジでした。
 さっそくアンケートに答えて、青色の缶バッジをいただきました。

「こちらで配ってる缶バッジは、これらだけですか?」
「ええ、そうです」
「ひなビタ関係のバッジとかは出さないのですか?」
「そちらの商品は全てコナミさんとグッドスマイルカンパニーさんで出して頂いております」

 なるほど、と感心しました。確かにひなビタ関係のグッズはコナミやグッドスマイルカンパニー発となっており、大部分は倉吉限定の販売品となっています。倉吉市観光交流課は物販にはタッチせず、協賛企業に全てを一任したうえで、地域創生事業の一環としてイベントや行事を提案し仕掛ける、という姿勢であるようです。

 ガルパンの大洗町もほぼ同じスタンスのようで、協賛企業発の商品はイベント時などに限定的に販売されています。さらに、商店街の各店舗ごとのオリジナル品が多数を占めているわけですが、倉吉の場合は度々指摘している重伝建の問題があるため、各店舗ごとのオリジナル品を出すのは難しい、という事情があります。私の知る限り、倉吉の各店舗発のオリジナル品は三種類しかありません。
 一つは「元帥酒造」さんの「大吟醸纒お姉さんラベル」、二つ目は「石谷精華堂」さんの「打吹公園だんごひなビタ版」、三つ目は「ダイアナ」さんのC.K.Pこと「ちくわパフェ」です。

 なので、倉吉巡礼の場合はグッズを買い回る、というパターンが無く、地元の食事処や土産物店に行き、倉吉の特産品を主に購入する、という形になります。巡礼者の大多数にとっては、倉吉への交通費が一番の問題でしょうから、現地での買い物にあまり費用をさけないという事情もあるでしょう。


 したがって、倉吉巡礼の大体の流れとしては、古い町並みを散策しながら各所のキャラクターパネルを探して楽しむ、「ダイアナ」さんでC.K.Pこと「ちくわパフェ」をいただく、「元帥酒造」さんの「大吟醸纒お姉さんラベル」と「石谷精華堂」さんの「打吹公園だんごひなビタ版」を必ず購入する、帰るまでに牛骨ラーメンを食べる、という感じであるようです。
 それだけで、もう充分です。倉吉にやってきた事自体が一番の喜びなのですから。倉吉に「倉野川」の雰囲気を疑似体験することが、一番の目的なのですから。


 なので、ガルパンの大洗とはまた違った切り口の観光スタイルが、倉吉では定着しつつあるようです。キャラクターパネルも露出を控えめにして店内に置くことで、いわゆる重伝建の問題をクリアしています。一般観光客の動員数のほうが圧倒的に多い地域ですから、あんまり「ひなビタ」ばかりに傾注するのもいけない、という当局の意識が透けてみえるようです。

 このあたりはガルパンの大洗町とは逆です。ガルパンに熱中し過ぎて、一般のお客さんの足が遠のいてしまったというお店も少なくないそうです。ガルパンで盛り上がっているのは一部の商店街の店だけで、大多数の地元住民も一緒になっているわけではないからです。


 古い町並みの重伝建エリアでさえ、平日にはこのような閑散とした状況になります。一般観光客が押し寄せるのは正午過ぎの時間帯です。
 なぜかというと、昼食を倉吉でとって町並み散歩を一時間ほど楽しんでもらったうえで、近隣の鳥取砂丘や三朝温泉などの観光とセットにしているプランの団体客が多いからです。個人の観光客は、どちらかというと土産物目当てでショッピングに来るか、美味しいグルメの多い倉吉で食事を楽しもう、というスタンスの方が多いです。20数年前にしょっちゅう遊びに行った私自身が、そういうスタンスだったので、そうした倉吉観光の実態が昔も今も変わっていないことがよく実感出来ます。

 なので、パネル探しという探検型の町並み観光という切り口と、これまで少なかった学生を中心とする10代、20代の若年層の観光客の激増、という二つの新しい要素を生み出しつつある「ひなビタ」聖地巡礼ブームがいかにインパクトを与えているかが、容易に理解出来ます。


 その確かな波を、敏感に感じ取ったからこそ、グッドスマイルカンパニーさんは、本社のある東京にすら置いていない、全国唯一の直営販売所を、倉吉観光エリアの中心拠点となっている「赤瓦一号館」に「出張所」の名前で出して、ひなビタ関連オリジナルグッズをこの店舗限定で販売しているのだと思います。
 倉吉の老舗物産品店の「長生堂」さんと提携しての物販展開であるらしく、私自身も限定グッズをここで三つ買いましたが、いずれも買い上げ伝票の企業名は「長生堂」さんでした。

 「長生堂」さんはJR倉吉駅のすぐ横に本店「観光物産館」があり、向かいに「工芸館」も運営していますので、観光客の大多数はたいてい土産物を買っていると思います。通販サイトもあります。こちら


 町並み散策に移って、あおあおとした新緑をまとった打吹山のまるい姿を望みつつ、西へと街路を歩きました。


 本町通りをたどって町並みの西側へ移動し、倉吉淀屋の前を通りました。


 倉吉淀屋から西へは、これまでの三度の巡礼では行っていませんでした。今回のメインはこの西側地域への、20数年ぶりの散策でした。 (続く)

サンダース大学付属高校 M4シャーマン75mm砲搭載型(劇場版仕様) 作ります!! その5

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 ステップ7では、車体後部右側の各種の車外装備品を取り付けます。右側面につける増加装甲E7、E9は後でE7の形状を修正のうえ取り付ける予定です。各種の車外装備品の一部は形状や位置が劇中車のものと若干異なりますので、修正して接着します。
 ステップ8では、背面部の各種の車外装備品を取り付けます。いずれも劇中車の位置に合わせます。エッチングパーツMA16は長さが不足するので、プラ板に置き換えて取り付けます。
 ステップ9では、砲塔上の左ぺリスコープやキューボラのハッチを組み立てます。不要パーツはB2で、さらにキューボラハッチ上のペリスコープガードG14も取り付けません。また、ペリスコープの蓋は全て開状態にします。


 ステップ7でにて、車体後部右側に取り付ける車外装備品は五つあります。上図右の長いパールA35のみ、前端の形状および後端の長さを修正します。


 全て取り付けた状態です。ガイドでは前のステップ6にてあらかじめ車体パーツHに取り付け穴を開口する指示がありますが、位置がみんな異なりますので、開口はいっさいしないでおきました。取り付けるパーツのダボをカットしたうえで、劇中車の状況に合わせて配置しました。
 上図で、A35の後端が赤くなっているのは、あらかじめ劇中車の取り付け位置をペンでマーキングしていたためです。


 ステップ7でにて、車体背面に取り付ける車外装備品は三つあります。これらの取り付けダボ穴は、車体パーツHにもありませんので、そのまま貼り付けるだけになります。取り付け位置は劇中車を参考にします。


 さらに、エッチングパーツMA16は長さが不足するので、プラ板に置き換えて劇中車のパーツに合わせたものを準備しました。


 ワンシーンで見ると、劇中車の取り付け状況はこんな感じです。さらに、キットにはない留め具がハンマーのA38についているのが分かります。


 全て取り付けました。劇中車独自のA38の留め具は、エッチングの切れ端でそれらしく再現しました。


 ステップ9で組み立てる、砲塔上の左ぺリスコープやキューボラのハッチのパーツ類です。


 組み立てが完了しました。不要パーツとなったペリスコープガード等は、他のサンダースチーム車輌の製作に必要となりますのでとっておきます。サンダースチーム車輌のテレビ版仕様と劇場版仕様との相違点の主なものが、ペリスコープガードの有無だからです。 (続く)

「どんぐり小隊」の本来の作戦とは

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 ガルパン劇場版にて展開された様々な対戦シーンのなかで、なかなかに印象的だったのが「どんぐり小隊」の対カール戦であったことは、多くのファンが指摘するところでしょう。

 この「どんぐり小隊」は、未見の大口径砲に対応するために大隊長西住みほの指示によって急遽編成されたチームです。大洗チームからはカメさんチームとアヒルさんチームを抽出し、友情支援組からはアンツィオ高校チームと継続高校チームを抜擢していますが、この組み合わせがいかなる発想に基づいたものかは、劇中では明らかにされていません。

 ただ、西住みほは、未見の大口径砲については、秋山優花里の推測をふまえてある程度のイメージを描き出していたとみられるので、それに対応可能なチームおよび車輌を最低限度の数で揃えて指示したものと思われます。
 劇中では、「お願いしたいことがあります」との依頼のみで、直後にシーンが「どんぐり小隊」の進撃姿に切り替わってしまっているため、具体的にどんなことをお願いしたのかは、その後の「どんぐり小隊」の行動を顧みることで類推するしかありません。

 しかも、「どんぐり小隊」のリーダーが誰なのかも明確にされていません。劇中シーンを見ていると、アンチョビがリーダーのように見えますが、その後の作戦行動を実質的にリードしたのは角谷杏でした。

 その後の大体の流れはこんな感じです。
1 メグミ中隊に接近するとみせかけて牽制砲撃を受け、これをかわしてメグミ中隊の視界外に離脱。
2 林間の道を進んで、先頭のアンチョビがカールを発見。
3 カールにM26パーシング3輌から成る護衛チームがついているのを確認。
4 河嶋桃が即時に「撤退しましょう」と提案。
5 角谷杏は「4輌で突っ込むか」と言い、小山柚子が「無理です」と反論。
6 アンチョビも「ムチャだ」と反論。
7 アヒルさんチームが「殺人レシーブ作戦」を提案。作戦内容を聞いた角谷杏が「それいいね」と賛成。河嶋桃は「そうですかあ?」と応じる。
8 角谷杏が継続高校チームに「ちょっと手伝ってほしいんだけど」と依頼。
9 ミカはすぐに「この作戦に意味があるとは思えない」と呟くものの、依頼通りの行動に出る。

 これらをふまえると、西住みほが「どんぐり小隊」にお願いした作戦内容は、未見の大口径砲の確認、可能ならば攻撃して無力化し、味方とくに「たんぽぽ中隊」への脅威を取り除く、の二点であったと思われます。
 一点目は、カールを発見したことで果たされました。しかし、二点目は、M26パーシング3輌の護衛チームとの対決が不可避となるため、スペック的にも完全に劣勢となる「どんぐり小隊」では対応出来ないとの判断が河嶋桃とアンチョビにありました。
 しかし、角谷杏は迷わずに攻撃する意思を示しているので、西住みほからお願いされた内容をそのまま忠実に履行しようとしたのでしょう。ですが、正攻法ではとてもかなわないため、アヒルさんチームの「殺人レシーブ作戦」を採択して、継続高校チームにはM26パーシング3輌の護衛チームを引き付ける囮の役目をやってほしいと依頼したのでしょう。
 ところがミカから見ると、「殺人レシーブ作戦」に意味があるとは思えなかったわけです。

 それでは、ミカにとって「意味のある作戦」とは、どういうものだったのでしょうか。おそらくは、どうやってカールを無力化するか、という方法の問題であったと考えられます。その場合、攻撃の主力となるのは75ミリ対戦車砲を持つヘッツアーであり、114ミリ榴弾砲をもつBT-42はこれに同行して攻撃の援護にあたる、という図式がまず考えられます。機動力に長けたCV33や八九式中戦車には、偵察、陽動、攪乱などを展開してもらったうえで、装甲値はほとんど無きに等しいカールの死角を突く、という形になると思います。

 ところが、「殺人レシーブ作戦」では攻撃の主力が8ミリの機銃しか持たない非力なCV33になり、一番の打撃力を有するヘッツアーは特に任務が無く、そしてBT-42はM26パーシング3輌全てを引き付ける役となりました。とても適材適所とは言えず、ミカでなくても「意味があるとは思えない」と言いたくなるでしょう。

 たぶん、ミカは「この作戦だと、確実に自分たちBT-42が犠牲になる、パーシング相手だと刺し違えて終わるしかない」と悟ったのだと思います。ミカにとって「意味ある作戦」とは、カールを確認し無力化したうえで、「どんぐり小隊」全員が生還することだった筈です。でも、それは実現しませんでした。
 実際の行動ではパーシング2輌を直接撃破していますが、それだけの戦果を挙げたメンバーがそうそういないのですから、BT-42が無傷で生還していれば、その後の試合にてさらなる活躍をみせてくれたかもしれません。

 一般的には、対カール戦は「殺人レシーブ作戦」によって勝利に終わった、ということになっているようですが、厳密に評価するならば、勝ったことは勝ったが、もう少し良い方法で勝てたのではないか、ということに尽きるでしょう。つまり、「どんぐり小隊」全員が生還するという勝ち方を目指すべきではなかったか、ということです。

 それが、西住みほが「どんぐり小隊」に託した本来の作戦であった筈、と個人的には思います。西住みほの立場からすれば、チームのメンバーの誰ひとりにも絶対に落伍してほしくなかった筈なのです。継続高校チームとも、もっと一緒に戦いたかっただろうなあ、と思ってしまいます。

サンダース大学付属高校 M4シャーマン75mm砲搭載型(劇場版仕様) 作ります!! その6

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 ステップ10では、砲塔部分を組み立てます。機銃および砲塔上ライトは劇中車では装備されていませんので、関連するパーツは全て不要です。他にMA13も劇中車にはありませんので不要です。あとはガイドの指示通りに組み立てますが、砲塔右前の増加装甲E5には劇中車に無い溶接跡がモールドされているので埋めて修正します。
 ペリスコープは、合わせて三つありますが、全ての蓋は開状態にしておきます。


 砲身のパーツ類です。これの組み立てにおいてはB17とB38の接着を確実に行ない、B15は接着せずに砲身B10および同軸機銃B34とのみくっつけて可動とします。これらの接着が乾いてから、防盾のE6をはめ込みます。


 砲塔のパーツ類です。機銃および砲塔上ライトのパーツ群が不要になったとはいえ、まだこれだけの量がありますので、紛失や破損をしないように心掛けます。


 キューボラ周りの状況は、上のワンシーンで確認しました。ファインモールドの公式キットでは、キューボラリングの向きが逆になっていますので、機銃取り付け基部および銃身架も逆になっています。今回のキットではそのまま劇中車の状態に一致しますので、B18もガイドの指示通りに取り付けます。


 さしたる修正箇所もないので、どんどん取り付けて行きました。


 砲身部分を組み付けました。


 砲塔右前の増加装甲E5には、劇中車に無い溶接跡が中央に縦にモールドされています。後でプラ板で埋めて修正しました。


 エッチングパーツのMA14とMA15を貼り合わせたものを差し込んで接着し、ステップ10を終えました。


 砲塔後部には、砲塔底部パーツB11との貼り合わせの線が残りますが、劇中車には線すらありませんので、後でパテで埋めておきました。 (続く)

「倉野川」の倉吉をゆく シーズン4の3 「岩倉町界隈」

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 倉吉淀屋のある町並みは、岩倉町の区域に含まれます。岩倉町は東西に分かれて東岩倉町、西岩倉町、と呼ばれます。


 少し進むと左側に書店がありました。今回初めて知りました。倉吉ブックセンター、とありますが、この日は定休日のようでした。
 古民家をそのまま利用して店舗にしているようで、「ひなビタ」ファンの間で「霜月書林のモデルみたいな本屋さんが淀屋の近くにある」などと噂されている建物に相当するようです。建物の外見や意匠は全く違うのですが、雰囲気は「霜月書林」に似通っています。


 岩倉町は、他の町域に比べて伝統的建造物の残りが少ない、とされていますが、古い民家建築はけっこう残っていて軒を並べています。大部分は明治から昭和の初めにかけての建物であるそうですが、現在からみたら立派な古建築ばかりです。


 西岩倉町に入ってすぐの右側に、骨董品店の「山陰民具」さんがあります。昔、何度か立ち寄ってお店の方と話をしたことがありますが、いまは代がかわっているようで、店主さんは若い方になっていました。息子さんか、お孫さんなのでしょうか。
 既に先客が何組か入っていて、民芸品などの話題で盛り上がっているようでした。なので、中に入るのは次の機会にしました。

 この建物も、伝統的建造物の一つです。江戸期の建物を明治時代後半に改築したとされ、骨董品店は大正時代にはじめて今に続いています。もとは平屋造りでしたが、改築の際に二階建に変更しています。倉吉の民家の変遷ぶりを示す好例の一つです。


 店先には、備前焼の大甕などが並びますが、脇のほうに置かれた五輪塔がもっとも目立っていました。室町期のなかなか優れた品です。かつては近隣の寺または墓域に林立していた墓石の一つであろうと思われます。

 こうした五輪塔は、供養する関係者がいなくなれば無縁仏となり、江戸期の町並み整備にともなう区画整理で、元の場所から撤去されたり移動されたりして、最終的にはこのように骨董品の一種として扱われる場合が少なくありません。
 戦国期には、古い墓石を城郭の石垣に用いたり、街並み建設の建材として利用するケースが多かったため、建立当時の位置と状態をずっと保っている遺品の方が稀となります。そうした遺品は、たいていは文化財指定を受けています。


 防火壁だけが高くそびえて残っている、民家跡の空き地がありました。岩倉町界隈はこうした空き地の比率も多いようで、上図でも奥の現代風民家の手前が空き地になっています。空き地が多いと、町並みの連続性が希薄となります。

 古い町並みの重要なポイントの一つは、古民家がずっと並んで軒を接している状態、です。これがどれぐらい長く続いているかで町並みの保存の程度がうかがえます。もちろん長く続いている町並みほど状態が良く、歴史的遺産としての価値も大きいです。町並みの連続性が濃い、などと表現します。
 倉吉の場合、東仲町、西仲町の白壁土蔵群エリアが最も町並みの連続性が濃いため、国の重要伝統的建造物群保存地区に指定されたわけです。


 こちらは、「ひなビタ」の舞台である日向美商店街にある「秋月クリーニング店」の元ネタと噂されているお店です。名前も「クリーニング秋月」ですから、ファンの多くがここで必ず写真を撮ります。
 ですが、「ひなビタ」の公式画像などには、「秋月クリーニング店」は名前のみで建物は登場していません。実際の「クリーニング秋月」と同じような建物、外観であるかは不明です。


 こちらの古民家もなかなか立派です。隣の二階建の建物につながっているようなので、内部空間は一続きなのかもしれません。周囲に空き地が目立つので、余計に存在感があります。二階建の部分は、八橋往来の街道筋の辻に楼閣のような構えをみせていますが、おそらくは遊郭であった建物の一つかと思われます。

 というのは、20数年前に「因幡守」のK氏と「倉吉新地」なる遊郭の遺跡を見学に行ったことがあって、ちょうどその近くであったからです。
 「倉吉新地」は「鳥取県史」の記載によれば、「山陰唯一、他に見ることが出来ぬ、大廈高楼軒を並べた現在の廓を現出したものである」とあり、相当な規模であったようですが、K氏と見に行った時にはその残片のような、三つの古い建物がありました。
 そのうちの一棟は最近に取り壊されたと、古建築保存関係の専門誌か何かで読みましたが、残念なことです。残る二棟も下手すると無くなってしまいそうな感じですので、機会をみてそちらの見学も再びやってみたいと思います。 (続く)

サンダース大学付属高校 M4シャーマン75mm砲搭載型(劇場版仕様) 作ります!! その7

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 ステップ10の続きでワイヤー等を取り付けますが、劇中車はワイヤーを装備していませんので、関連するパーツは全て不要となります。
 ラストのステップ11では、前部フェンダーおよび車体側面の下端のエッチングパーツを取り付けます。MA6は劇中車にありませんので不要です。ベルト式の履帯パーツはT51型ですが、劇中車のはT48型です。アリサ搭乗車のM4A1用に調達したドラゴンのオペレーションコブラの履帯パーツがT48型なので、それと交換します。


 ステップ11のエッチングパーツの全てをを取り付けました。前部フェンダーの曲げ加工には細心の注意を払い、接着は瞬間接着剤で行ないました。側面下端のエッチングパーツ部分は劇中車にもみられるので再現度の高さがうかがえます。ファインモールドの公式キットでは、この部分の表現は省略されています。


 前部フェンダー部分はこのように仕上げました。この部分だけをプラパーツにしなかったのは、いかなる理由によったものでしょうか。


 ステップ5にて保留にしていた、車体左側面の増加装甲パーツE8を取り付けました。その位置は、エッチングパーツMA8のすぐ上になりますので、MA8を取り付けた後でないと、正確な貼り付け位置が定まりませんでした。


 続いてステップ7にて保留にしていた、車体右側面の増加装甲パーツE7とE9を取りつけますが、E7の形状は劇中車のそれと少し違います。上掲のワンシーンをみますと、E7に相当するパーツは方形であるのが分かります。


 ですが、キットのパーツは隅一ヵ所が斜めに切れています。そこでプラ材をカットしたものを貼り付けて方形に仕上げ、車体に接着しました。


 これでステップ11のまでの工程が全て終わりました。


 続いて、追加工作として、劇中車独自の特徴である背面のT字形シャックルをプラ材でそれらしく自作しました。


 反った状態を適当に作り、ホールドのC21に取り付けました。


 あとは、車体前部のフェンダー内側の小さな隙間や、砲塔後部の貼り合わせの線をパテで埋めるだけになります。サーフェイサーを吹き付ければある程度埋まりそうにみえますので、下地塗装の段階で様子をみることにしました。


 かくして、塗装前の組み立て工程の全てが完了しました。ドラゴンの製品ながらも組み立て易く、ある意味ではファインモールドの公式キットと大して変わらない良い品だと思います。
 修正は幾つかありますが、改造は全くありません。履帯とT字形シャックルを除けば、必要なパーツは全て揃っているので、劇中車の再現度に関しては公式キットよりも優れているように感じられます。 (続く)

改訂版 ガールズ&パンツァー エンサイクロペディア

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 一迅社より8月2日に発売された、「改訂版 ガールズ&パンツァー エンサイクロペディア」です。ちょうど二年前の8月に刊行された「ガールズ&パンツァー エンサイクロペディア」の増補版にあたります。1月25日に刊行された「ガルパンFebri」に収録されていた「劇場版エンサイクロペディア」の内容をパワーアップし、旧版の巻末に追加収録する形での刊行です。ガルパンに関する情報の殆どを網羅しています。


 今回はアマゾンで予約して購入しました。手元には、発売日前の7月31日に届きました。


 旧版と並べてみました。旧版の表紙の色調はレッドでしたが、今回の改訂版はブルー系です。明確に対比出来るカラーの組み合わせになっているのが楽しいです。

 今回の本は、いわばガルパンの辞典ですから、他のガルパン系刊行物よりも利用頻度が高いです。公式の設定資料の集成ですから、これ一冊あれば、ガルパンのキャラクターや戦車などの基本データがすぐにおさえられます。
 なので、私もブログの記事を書く際にいつも情報確認のために開きます。これまでは、手元にいつも置いているのが「アハトゥンク・ガールズ&パンツァー2」でしたが、今回の本が加わりましたので、二冊になりました。 いずれも、何度読んでも楽しめるのが良いです。

 アマゾンでの案内情報はこちら

「倉野川」の倉吉をゆく シーズン4の4 「越中町界隈」

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 岩倉町から越中町に入りました。上図は、越中町の公民館で、景観に配慮した古民家建築スタイルの外観にて新調されています。これに面する南北の通りは、倉吉のパワースポットとしても知られる「満正寺」に通じています。


 公民館のある場所は、かつて久米郡の郡役所が置かれたところです。倉吉市域は、かつては伯耆国久米郡に属し、市制施行以前は久米郡倉吉町と呼ばれていました。
 郡役所の建物は、明治期の一時期に小学校に転じましたが、まもなく近くの小学校に統合されたということです。歴史的には色々と移り変わりがあった倉吉ですが、それを考えると、街並みがあまり変わらずに保たれているというのは奇跡に近いです。

 なお、この辺りは中世戦国期には城下の侍屋敷が多かったところです。守護職を山名氏が司って打吹山城の守護所に君臨した時代、守護代は近くの東伯郡湯梨浜町の羽衣石(うえし)城を本拠とした有力国人の南条氏が担っていました。その南条氏の有力家臣のひとり、山田越中守の屋敷がここにあったのが、越中町の名の由来です。
 つまり、越中町あたりは中世戦国期からの街区の一つであると分かります。江戸期には鳥取藩の施策によって武家屋敷はなるべくまとめて一緒の防御区域に設定していましたが、それ以前は有力武家の屋敷が散在していた様子がうかがえます。城下に領地をあてがわれていたため、その管理支配の関係で、領地に近い所に屋敷を構えるのが普通でした。


 越中町の南北を通る通りで、町域のメインストリートにあたります。東西を通る八橋往還と交わる街路で、付近には旅館や料亭が多く、北隣の越殿町には山陰一の規模を誇った遊郭がありましたから、いまでいう繁華街、歓楽街の様相を呈して賑わっていたそうです。


 ちょっと寄り道して公衆トイレを利用しました。福祉会館の駐車場前にあり、バス停の待合所と防災用倉庫を兼ねています。こういう公衆トイレが各所にありますので、広い町並み散策の最中でもトイレに困ることがありません。倉吉観光の一つの特徴と言ってよいでしょう。


 ぐるりと回る形で、福祉会館前の交差点から鉢屋川を渡って町並みに入りました。小さな橋のたもとに地蔵石仏がありますが、元からこの位置にまつられていたかは定かではありません。


 近くには吉祥院という禅寺があります。正面に楼門を構えて立派なたたずまいですが、非公開ですので、見学は門前までとなります。この寺の開基である仙英禅師は、彦根藩藩主で幕末の大老を務めた井伊直弼が師事した名僧として知られます。


 散策中に、見覚えのある子供デザインの標識を見かけました。おや、これは、と立ち止まりました。


 間違いなく、「ひなビタ」の日向美商店街の入口にある子供の標識の元ネタです。コナミの公式画像では向きが逆になっていますが、下に「飛出し注意」とある表示もそのままです。
 こんなところにも「ひなビタ」聖地巡礼スポットがあるわけですね。この子供の標識は、各地で見かけますが、倉吉の街中ではここだけだったと思います。付近の雰囲気も似通っていますので、原作者の方はここの街路も歩いて取材したのかもしれません。


 ある店舗のなかなかに風格ある外装に心が動き、立ち止まり、近づいてみました。「結屋」とあるので理髪店と分かりますが、こんな外見の理髪店は初めて見ました。昔はこういうスタイルが一般的だったのかもしれませんが、いい感じです。


 看板の櫛と簪のデザインがオシャレに決まっています。メニューを見ると価格がみんな高いので、いわゆる高級理髪店なのかもしれません。切る髪も乏しい庶民の私には縁がなさそうです。 (続く)

第40回 倉吉打吹まつりにひなビタ♪が参加します

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 いよいよ明日にせまった、第40回倉吉打吹まつりです。今年からは「ひなビタ♪」とのコラボ期間に入っていますので、姉妹都市倉野川市より、日向美ビタースイーツが参加します。
 6日、7日の二日間にわたって開催されますが、私自身は6日はどうしても休みが取れず、7日に現地入りして色々と見物してみようと考えています。キャラクターパネルも、予想通りに新デザインが登場するようなので、まずはそれを探しに行きますか・・・。

 住民票、ギャラリー、の方はたぶん、桜まつりの時と同じように行列になるでしょうから、これはパスします。ショップの方も、欲しいグッズが無いみたいなので、これもパスします。とりあえずは範囲を白壁土蔵群あたりに絞り、見物に徹してあちこち撮影して回り、終わったら牛骨ラーメンでシメる予定です。

 ガルパンの大洗ホワイトキャップと、大洗あんこうマークのシャツで乗り込みますが、そんな分かり易い格好のオッサンは、恐らく私だけの筈です。見かけたら、気軽に声をかけて下さって結構です。

サンダース大学付属高校 M4シャーマン75mm砲搭載型(劇場版仕様) 完成です!!

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 塗装工程に進みました。最初にサーフェイサーを薄く吹きつけて、各所に異常がないかチェックしました。パテや接着剤の跡が目立つところはサンドペーパーでヤスって再度表面を整えました。


 今回は、モデルグラフィック2013年4月号のガルパン特集記事の中の一つ「オリーブドラブ大作戦」にておすすめのシャーマンカラーとして採用された、タミヤの「エアモデルスプレーAS14」を使用しました。劇中でのケイ搭乗車とアリサ搭乗車のカラーにほぼ一致する色です。缶スプレーなので、軽く横に流しながらサッと吹きつけるだけで塗装が出来ます。
 出来上がった色は、まさに劇中車の色調そのものでした。燃えるような緑の色です。


 次に、転輪のゴム部分をポスカの黒で塗りました。転輪は全て可動にしてありましたので、ポスカのペン先をあてて固定し、転輪を回すだけで塗れました。片側の六輪を塗るのに3分もかかりませんでした。筆塗りより楽で綺麗に塗れます。


 全ての転輪をコロコロ回して塗りました。この「ポスカで転輪コロコロ塗装」は、以前にウサギさんチームのM3中戦車リーを制作した際にもやっています。アメリカ戦車に最も適した方法だと思います。


 車外装備品を塗りました。金属部分はミスターカラーの28番の黒鉄色、木製部分は43番のウッドブラウンで塗りました。
 右側側面にセットされる長パールは、本来は黒鉄色のはずで、アリサ車の同部品も黒鉄色なのですが、ケイ搭乗車では木製部分のカラーになっています。テレビ版仕様でも同じなので、たぶんそれをそのまま引き継いでいるのでしょう。


 ライトは、前部は全て8番のシルバー、後部の左側の上半分のみ47番のクリアーレッドで塗りました。ハンマー以外の装備品は、車体色と同じですので、塗る必要がありませんでした。


 砲塔の防盾左側に突き出ている同軸機銃を、28番の黒鉄色で塗りました。


 履帯は、まず全てを28番の黒鉄色にて吹き付け塗装しておき、一日置いて乾燥させました。そして履帯ゴム部分をポスカの黒で塗りました。


 履帯をセットしました。ドラゴンのベルト式履帯は柔らかい材質のためか、ある程度の伸びしろがあり、車輪への装着も難なく出来ました。


 デカールは、最初の予定では、上図のモデルカステンのガルパンデカールセットのVol.1を使うことにしていました。


 上図のマーク群のなかの、M4の字の左右の二種が、ケイ搭乗車用のデカールとして2輌ぶん含まれています。
 しかし、劇中車のマークの寸法を車体との比率にて計算したところ、サイズが1ミリ小さいことが判明しました。


 そこで、サンダースチームのマークが多数含まれているVol.4の方を引っ張り出して調べてみました。


 すると、上図の右下隅に縦に二枚並ぶデカールが、ちょうどピッタリのサイズであると分かりました。そこで今回はこちらのデカールを車体側面左右につけることにしました。車体前面左側につける小さいデカールは、Vol.1にあるものを使用しました。


 デカールを貼りました。


 反対側から見ると、こんな感じです。


 そして、ケイ隊長自らが完成車輌の納入に立ち会いました。

 ケイ 「いつみてもナイスよ!! やっぱりシャーマンがナンバーワンね!!」
 (そうですかねえ・・・)


 ケイ 「今回は、劇中車をバッチリ再現出来たんじゃない?軽く100パーセントはいくわね」
 (いえ、90パーセントぐらいかと・・・。劇中車はもっとフェンダーと履帯との間があいてますので・・・)


 ケイ 「一般的にはファインモールドの公式キットで作るって話だけど、今回のコレはドラゴンのキットで作ったんだってね。作るのは、難しかったの?」
 (いえ、思ったよりも楽でした。幾つかの修正だけで済みましたし、改造が全くありませんでしたから・・・)


 ケイ 「VVSSも初期型でズバリね、ベリーナイスよ!!」
 (これはもう、ドラゴンキットの長所の一つですよ。ただ、履帯パーツがですね・・・)


 ケイ 「ちゃんとT字形シャックルもついてるわね。パーツは無かったんじゃないの?」
 (はい、自作で適当に作りました。パーシングのキットに同じような部品があるので参考にしました)


 ケイ 「側面観も決まってるわね! 負ける気がしないわよ!」
 (いや、側面の砲弾ラック辺りを狙われたら・・・勝てる気がしないんですが・・・)


 ケイ 「さあ、火力優勢ドクトリンよ。1両の敵戦車に、10両の戦車をぶつけるの」
 (まだ1両しか作ってませんけど・・・)
 ケイ 「ホワーーイッ?」


 かくして、サンダース大学付属高校チームのM4シャーマン75mm砲搭載型、いわゆる無印のM4が劇場版仕様にて完成しました。製作日数は、2016年7月14日から7月20日までの7日でした。組み立てに5日、塗装に1日、塗装後の組み立てとデカール貼り付けに1日かかりました。
 キットはドラゴンの製品を使いましたが、ファインモールド発の公式キットと違って最近の製品であるため、精度も再現度も抜群でした。劇中車との相違点も僅かですから、作業は修正がメインで、大幅な改造はありませんでした。VVSSも初期型パーツが揃っており、また不要パーツの幾つかはサンダース大学付属高校チームの他の車輌の製作に使えるものがあります。T48型の履帯パーツを調達する必要がありますが、それさえクリアできれば、けっこう有難味のあるキットだと感じました。

 気になった点をまとめますと、前部フェンダーだけがエッチングパーツになっている、誘導輪の据え付け位置がやや内側にずれる、前部フェンダー内側に隙間が出来る、の三つが挙げられます。
 二番目の誘導輪の据え付け位置のずれは、軸部のパーツの長さが不足しているためでしたが、それに気付いたのは接着後に履帯パーツを仮につけてみた時でしたので、修正のしようがありませんでした。
 三番目の前部フェンダー内側の隙間に関しては、エッチングパーツでこれを塞ぐ指示があったのですが、そのパーツが劇中車に無いため、結果的には塞がないままとなりました。ですが、前部フェンダーがエッチングパーツでなくプラパーツであれば、隙間は生じなかったと思われます。

 また、車体後部の冷却用空気吸入口にメッシュを付ける予定でしたが、公式設定資料図および劇中シーンを調べたところ、吸入口は真っ黒でメッシュのようなものは見えませんでした。公式キットのパーツでもありませんので、ガルパンの3Dデータでは省略されているのかもしれません。とりあえず、何もつけないままにしました。

 ケイ搭乗車に関しては、いずれテレビ版仕様のタイプを公式キットにて作ってみたいと考えています。そちらの方がガルパン独自の要素があるため、今回のようにほぼストレートで作れる、というわけではなさそうです。劇場版仕様が、いかに既存キットに近くなっているか、が改めて感じられた今回の製作でした。

サンダース大学付属高校 M4A1シャーマン76mm砲搭載型(劇場版仕様) 作ります!! その1

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 サンダース大学付属高校のアリサは、戦車道チームにおいては隊長のケイ、副長のナオミに次ぐナンバー3のポジションにあります。ですが、劇場版の対大学選抜戦におけるアズミ中隊との接触においては、ケイに指揮を任されているので、試合時には副指揮官の役割を担っていたのかもしれません。


 その搭乗車は、M4A1シャーマン76mm砲搭載型で、鋳造車体の曲面に覆われるが如きフォルムが外見上の特色の一つです。パーシング隊の集中砲火を浴びながらもかすり傷にとどまり、避弾経始に優れたボディフレームの良さを示しています。だからこそ、上図のように、あさがお中隊左翼隊の先陣に有って哨戒を行なっていたのでしょう。


 今回は、そのアリサ搭乗車を、元ネタといわれるイタレリの225番のキットによって再現してみたいと思います。キット自体は古い時期の製品ですが、以前の記事にて紹介したように、2016年6月にプラッツより「WORLD OF TANKS アメリカ 中戦車 M4」として再販がなされました。そのためか、従来は入手困難であったのが幾らか改善されたようです。

 私自身は、大阪の模型店にて偶然にも中古品に巡り合いましたが、キットそのものはプラッツからの再販品と全く同じです。発売元がプラッツですから、その気になれば、ガルパンの公式キットに加えてリリースすることも可能であるはずですが、現時点ではまだそうなっていません。


 中身は、古い時期のイタレリ製品としてはスタンダードであるそうです。パーツ数も少なくて組み立て易そうです。ストレートに組めば数時間で出来上がりそうですが、ガルパン仕様にするならば、幾つかの修正が必要となります。


 イタレリの製作ガイドはシンプルで見やすいです。全てのパーツに、組み立てる順番で番号をふってあるので、基本的には番号順にパーツを切り離して整形して組み付ける、というスタンスになります。タミヤやドラゴンに比べると、かなり分かり易いシステムだと思います。
 ステップ1では、VVSSのサスペンションを組み立てます。


 ですが、キットのVVSSのサスペンションのパーツは、劇中車の初期型ではなくて、後期型になっています。これはタミヤの無印M4でも同様でしたが、ともに第二次大戦では最初の頃に実戦配備されたシャーマンであるにもかかわらず、VVSSは後期型でパーツ化されています。


 しかし、アリサ搭乗車を含めてガルパンのシャーマン劇中車は、上図のように全て初期型のVVSSをつけています。タミヤやイタレリのキットを使う限りはVVSSの相違が問題点としてついて回ります。
 ドラゴンのキットでは、きちんと初期型のパーツも揃っていますから、例えば、ドラゴンのオペレーションコブラのキットでアリサ車を再現する、という方法のほうが現実的かもしれません。


 今回の製作においては、VVSSもきっちり劇中車に合わせる、という方針で臨みます。前回作った隊長ケイの搭乗車はドラゴンキットで初期型のVVSSパーツが揃っていましたが、今回のイタレリキットには無いので、アスカのサスペンションセットシリーズより初期型(Aセット、35-007)を取り寄せました。


 このアスカのサスペンションセットは、今回のイタレリキットにも対応しており、ガイドの指示通りに組み立てるだけで、難なく初期型VVSSを劇中車そのままに再現出来ます。
 これは、タミヤキットにも対応しており、隊長ケイの搭乗車をファインモールドの公式キットで作る場合にも利用出来ます。模型店の店頭在庫ではなかなか見かけませんので、アスカモデルのネットショップにて在庫があるときに購入するのが良いでしょう。


 アスカのパーツは細かく分割されていますが、精度は抜群で、組み合わせもきっちりと隙なく進みます。実物同然の可動状態が再現出来るため、ラジコンやリモコンで作る場合には重宝するそうです。

 今回使用したアスカのパーツは、サスペンションアームやボギー部分ではB2、B3、B4、B5、B6、B9、B14、B18、B19、B21、B22でした。スキッドはB15とB16のタイプを選択、転輪はスポーク式のB20を選んでグリスニップルのある面を外側に向けました。内部には発泡ゴムのシートを指示通りにカットしたものを三枚重ねて組み入れました。


 組み立ては難しそうに見えますが、慣れてしまうと、簡単です。パーツの合いが良いのでストレスも無く、むしろサスペンションの構造がよく分かって勉強になります。シャーマン系列のキットをメインにして評価も高いアスカモデルの、愛とこだわりを感じさせる優品の一つです。


 二つぐらいを組み上げると、コツも分かってきて、あとはスラスラと組み上がりました。六つのサスペンションを組み終えるのに、30分もかかりませんでした。このアスカのサスペンションセットに慣れてしまうと、ドラゴンやタミヤのサスペンションの組み立てが楽に思えてしまいます。 (続く)
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