ナガシマさんと修学院駅まわりの風景について話しつつ写真を撮っていたら、踏切の遮断機が下りて、出町柳行きの電車がやってきました。早速、乗り込みました。
この日は、出来たら北白川、修学院、一乗寺、松ヶ崎のエリアを全部回ろう、ということでかなり欲張ったスケジュールをたててありましたが、実際にはほぼその通りに回っていたので、時間がどんどん進んでいました。しかし、それが良かったのでした。
次の一乗寺駅で降りました。2期オープニングに登場する景色がこれですね。昼時なので、近くのラーメン店から旨そうなにおいが漂い、開店を待つ人々の列が見られました。
京都では、北白川や一乗寺辺りは、ラーメン激戦区として知られます。東大路沿いに有名店や人気店が集中していて、私も大半のお店で食べた経験があります。一乗寺駅の南を通る曼殊院通には、スーパーや商店街もあるため、いつも人通りがあって活気が感じられます。
次に行った「恵文社一乗寺本店」も、曼殊院通に面する人気のお店の一つです。京都有数の老舗の書店で、その外観が映画版に登場したことにより、聖地の一つとなっています。
計画では、もっと早い時間帯に行く筈でしたが、それだと開店前でシャッターが下りていて外観すら見えません。二時間ほど遅れて行ったおかげで、中にも入って本や商品を見たりすることが出来ました。ナガシマさんは、しっかり月光荘の「秋山澪の消しゴム」を買い、他にも家族への土産を色々購入していました。色々とオシャレな品やアンティークな物がありますので、見ているだけでも楽しいです。
店の外のベンチで小休憩しました。その際に、ナガシマさんが得意げにリュックから取り出して見せてくれた秋山澪トートバッグです。
さらに、中野梓デザインのタオルも誇らしげに広げてくれました。全力で「けいおん」を楽しんでドップリとはまっている様子が痛いほどに分かります。ファンになってから猛烈にグッズもフィギュアも集めているそうで、ついには御自宅を「酬徳記念館」になぞらえて言うほどになっています。
私は、きゅんキャラシリーズ等のミニフィギュア中心に絞り込んで、グッズは琴吹紬関連のみにして最低限におさえているため、スペース的には全然問題がありませんが、ナガシマさんは「もう置くところが無い」らしいです。なにしろギターやキーボードも揃えて、「酬徳記念館」状態に近づけていっているのですから、置く場所が無くなるのは当たり前です。
曼殊院通を西端まで歩いて、高野川沿いの川端通に折れ、南の白川疎水通との出合に着きました。この辺りでは、疎水は暗渠になっている部分が多いので、疎水が流れている様子が見えません。
白川疎水通をスマホで撮影するナガシマさん。
白川疎水通との出合から高野川遊歩道に降りて、松ヶ崎方面を見ました。
振り返って、高野橋方面を見ると、遊歩道の脇に石製の座台が二つ並んでいます。2期第9話「期末試験!」で平沢唯と中野梓が出会い、町内演芸会に「ゆいあず」コンビで出場することを決めた場所です。けっこう人気のあったストーリーなので、ナガシマさんも笑顔になって座台に座り、劇中の雰囲気に浸っていました。
しばらく高野川の流れを眺めた後、遊歩道を北へたどって松ヶ崎との境界に近い歩行者用橋「松ヶ崎人道橋」の横で川端通りを渡り、宅地の中の細い路地道を東へ進みました。大原通を経て東大路に進み、並ぶラーメン人気店の行列を横目にみながら、北へ歩きました。
東大路沿いの聖地の一つ、閉川原(とじかわら)児童公園に着きました。2期第9話「期末試験!」にて、平沢唯と中野梓が、町内演芸会に「ゆいあず」コンビで出場した公園の元ネタです。
また、幼稚園時代に小さなぬいぐるみを無くして泣きながら真鍋和や平沢憂たちと探し、一文字とみさんに見つけてもらうシーンも、この公園を舞台としています。
そして、公園の南側のこの道路の中央辺りに、2期第10話「先生!」で平沢唯たちが紀美さんと語り合った屋台がありました。
劇中でのアングルは、東から西を向いた形なので、それに従って写真を撮るホシノでした。 (上図はナガシマさん撮影)
この時ホシノが撮った画像です。道の右側に屋台があった感じになります。
公園内を回りました。周囲の景色がアングルを変えて演芸会の場面に何度も出ていますが、個人的には演芸会終了後の平沢唯と一文字とみのやり取りのシーンが印象に残っています。
ところでこの公園は、京都造形芸術大学に通っていた時期、講義終了後に皆でキャッチボールをしたり、ラーメンを食べに行く途中で立ち寄って雑談を楽しんでいた場所でもあります。聖地である以前に、懐かしい思い出の場所でもあります。
あの頃、この公園でバカ話を繰り広げて笑い合った仲間たちのうちの二人が、既に鬼籍に入っています。あれから17年ですが、短いようで実は長い歳月だな、と思わずにはいられませんでした。 (続く)