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Channel: 気分はガルパン、ゆるキャン△
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けいおん!の聖地をゆく12 その3 コスプレイヤーとキャラクターパネル

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 この日の一般見学客は、昼過ぎから増えてきました。家族連れやグループが多く、当地が近場のレジャーのポイントとしても親しまれている様子がうかがえました。そのなかに、スーツケースを重そうに引きつつ室内に入ってきた若いコスプレイヤーの三人組がいましたが、いずれも桜高の夏服を着ていました。


 早速ミカさんが話しかけて色々と盛り上がり、私のデジカメを持って行って「ムギのカメラだよー」とか何とか言ってさらに盛り上がった挙句、テーブルの席についた三人組の写真まで撮ってくれました。
 御覧のように、秋山澪、琴吹紬、中野梓に扮していて、自然と絵になっていました。皆さん、カメラに収まっていただき有難うございました。 (上画像はミカさん撮影)


 その後もコスプレイヤーの三人組とミカさんは色々とおしゃべりしていました。三人組は最近に「けいおん」ファンになったそうですので、放送当時からのファン第一世代にあたるミカさんの話の内容が大変に興味深かったようです。
 ミカさんは、私の事も放送当時からのファンで埼玉やUSJのライブイベントにも行ってる、ミニフィギュアのコレクターである、というように紹介し、さらに「筋金入りのガルパンファンですよ」と付け加えました。しかし三人組は「ああ・・・」と言ったきりでした。どうやらガルパンのほうはあまり知らないようでした。


 そういえば、けいおんファンというのは若い方が多く、けいおんのみに熱中してそれ以外のアニメ作品には興味が無いか知らないというケースが多いと聞いたことがあります。
 対して、ガルパンファンは年季が入った方が主力ですから、大体のアニメ作品は見て知った上でガルパンにハマってファンになったというパターンが殆どであるようです。ガルパンだけに集中しまくっているという雰囲気の人はあまり見かけないのも事実です。同じアニメファンでも、色々だ、様々だな、と改めて感じました。


 続いて、お約束の酬徳記念館へ行きました。ミカさんは「けいおんカフェやってますかねえ?」と期待していたようでしたが、この日は有料イベントの関係からか、臨時休業でした。
「イベントで沢山人が来ている時にこそ、営業すればいいんじゃないかな、って思うんですけど・・・」
「どうやろうね。こういうところは多分、ボランティア的にやってるみたいなんで、通常の日曜日の営業スタイル以上の運営は出来ないんじゃないかな。今日みたいにファンが大勢集まってる日に営業しても、対応出来ないんじゃないかなあ・・・」
「ああ、なるほど・・・!・・・そっかあ・・・」


 けいおんコーナーを見物しました。めいめいに展示品の数々を見ていましたが、そのうちにミカさんが言い出しました。
「あの、ここなら、戦車師団が入りますよね!」
「は・・・?」
「ガルパンの戦車のことですよ、ここの本棚を全部自由に使えたら、劇場版の大洗の戦車師団が余裕で並べられるんと違いますか」
「劇場版の・・・、ああ、大洗連合支援チームの30輌のことですか」
「ええ、その戦車師団です」
「ちょっとあの、ミカさん、それは師団じゃないんですよ、30輌ならば大隊規模です」
「あ、そうなんですか」
「ドイツ軍の例でいいますとね、最小単位の小隊は戦車が平均して5輌ぐらい、その小隊が二つか三つ集まって中隊になります。その場合は中隊で15輌前後、その中隊が二つか三つ集まって大隊にまとまるわけです。三つの中隊がまとまれば計45輌ぐらいですから、大洗支援の30輌ってのはそれより少ない」
「じゃあ、師団じゃないんですね」
「師団ってのは、もっと大きい単位ですよ。大隊が二つか三つ集まって連隊になる。だから連隊は100輌前後になるわけですが、その連隊を二つか三つ集めた構成単位が師団です」
「えっ、それだったら戦車は300輌ぐらいになるじゃないですか」
「平均的な計算では、そういう数になりますね。でも、史実ではそこまでの数は揃えられなかった事例が多いし、各国それぞれの編成ルールがありましたから、同じ師団でも数は違ってたし・・・。でもまあ、平均して200輌前後はもっていたのが戦車師団ですね」
「それなら、えっと・・・、大洗と大学選抜あわせても60輌だから、連隊よりも少ないんですね。だから大隊規模、っていうことですか」
「そのように理解しておけば、間違いありません」
「御教授ありがとうございました」
「いやいや、それよりも、今のはこういう所で話す内容じゃないと思うんですがね・・・」
「あっ、それはそうですね、あははは」


 この日はイベント開催日であるためか、展示も綺麗にまとめられてあり、普段よりも見やすくなっていました。しかしミカさんは、自身も中野梓モデルのムスタングを持って普段でも演奏していますから、楽器類にはあまり視線を留めることもなく、二階への螺旋階段を登っていきました。


 二階に展示されるキャラクターパネルは、数が増えているようでした。ファンの方の手作りになるとみられるものも二、三点ありました。ミカさんが言いました。
「こういうの、家に飾りたいですねー」
「飾れるんですか」
「まさか、狭いアパートですんで」


 ですが、ミカさんはこうしたキャラクターパネルにとても関心や思い入れがあるようで、特に中野梓のパネルを眺めていました。あずにゃんのファンで、同じモデルの高価なムスタングを買って弾いている方ですから当然でした。


 展示品の数々を見ながら「こんなん集めてる人って、多いのかなあ」と呟いていたりしました。私と同じように、ミカさんもグッズ類はあまり買わなかった方に属するようです。むしろ楽曲のほうが好きなようで、関連のCDは大体持っていて、それを聞きながら自身も赤いムスタングを奏でて楽しんでいる、といったスタンスであるようです。
 それで、一度ムスタングを持参して、ここ豊郷で演奏するとかやってみたらどうですか、と訊いてみました。
「それはもう、自分にとっては素晴らしい夢であるんですけど、でももっと上手く弾けないと駄目です」と答えてきました。答えつつ、右手のこぶしを握り締めていたのが、印象的でした。
 頑張れ、ミカさん!


 さて、個人的には、なんといってもこの琴吹紬のパネルがベストでした。いいですなあ。 (続く)

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