下部温泉エリアでの巡礼コースは、下部温泉駅のすぐ南西に位置する下部ホテルからスタートしました。朝からずっと動いていて身延山の菩提梯で大汗をかきましたので、休憩を兼ねて下部ホテルの温泉を利用し、着替えも行なう積りでした。
御覧の通りの立派なホテルです。おそらく「ゆるキャン△」聖地巡礼にて利用出来る宿泊施設としてはナンバーワンであろうと思います。劇中に登場させれば良かったのに、と思うのは私だけでしょうか。
今回の旅行では、この下部ホテルにも宿泊を検討しましたが、巡礼コースの設定と時間配分の関係で出来ませんでした。伊豆伊東、河口湖、南部、市川三郷、身延と広範囲にわたってかなりの移動をともなう巡礼計画であったため、下部温泉はどうしても最終日の午後にもってこないと時間的におさまらなかったのでした。
そもそも、ゆるキャン△の聖地は広範囲に散らばって山梨、静岡、長野の三県にまたがりますから、県単位での移動、宿泊を考えることになりがちです。今回は主に鉄道やバスを利用しましたから、中継可能な拠点駅の近くの宿泊施設を優先的に選択する案に落ち着きます。
なので、山梨県内、身延エリアに巡礼地域を絞り込まないと、下部温泉での宿泊がなかなか可能範囲に入ってこないわけです。
個人的には、一度はこの下部ホテルに泊まりたい希望があるので、2021年1月からの「ゆるキャン△」2期放送後の聖地巡礼予定のために身延山の奥の院を未訪のままに残しています。この奥の院への参拝の機会に、出来れば下部ホテルに泊まりたいところです。
さて、今回の巡礼にて下部ホテルを訪ねた目的は、温泉休憩のほかに、上図の「ゆるキャン△」コーナーを見るためでした。従来、甲斐常葉の常幸院ほか数ヶ所で限られたスペースを利用してのコーナーが設けられていましたが、まとまった準常設のギャラリーコーナーは、本栖高校モデルの旧下部中学校ですら設置が困難でした。
それで、大洗でいえばガルパンギャラリーのような、「ゆるキャン△」の総合的な展示ギャラリーというものがなかなか出なかった流れがありましたが、ようやく下部ホテルにて暫定的に実現されたということのようでした。
今は相当の歴史と蓄積をそなえつつある「ゆるキャン△」であり、アニメも2期と劇場版が決定していますから、イベント関連品や関連商品も多岐にわたりつつあります。これらを一堂に集めた感のあるコーナーが下部ホテルに出来たというのは、素晴らしい快挙です。下部ホテルだから初めて出来たことだろう、と思います。
コーナーには、ちゃんとキャラクターパネルもヤマハビーノも展示されています。パネルは各務原なでしこ、志摩リンの二人ですが、残る三人も追加されるのでしょうか・・・。
志摩リンの愛車ビーノは、厳密にはアニメ1期に出ていた年式の型ではなく、その後にモデルチェンジされた現行型になっています。志摩リンが劇中で乗っていた型は、アニメ1期の放送時点で既に生産が終了して市場在庫のみであったそうで、アニメのヒットによって一気に売れ、特に志摩リンカラーのそれは瞬殺に近かったと聞いています。
私自身も、今年の夏に原付を買い替えて、志摩リンが劇中で乗っていた型の2019年式ビーノに乗っています。色はブルーで志摩リンカラーとは異なりますが、バイク本体は全く同じです。だから、上図の現行型との相違がすぐに分かります。
例えば、スピードメーターの形が異なります。インナーボックスやグローブボックスも付いています。上図では隠れて見えませんが、左ハンドルグリップの付け根に後輪ブレーキロック機構が付いています。この現行型のほうが使い勝手が良くなっています。
リアはかなり変わっています。シート後ろに付くリフキャリアはオプションの荷掛けフック付き大型パーツに換えてあります。たぶんキャンプ仕様なのでしょう。またボディのエンジン上の左右に遮熱板とみられる細長い板が追加されていますが、これも私の旧型ビーノにはありませんから、違いがすぐに分かります。
ちなみに、この現行型は実写版のほうで使用されている、とのことでした。
各務原なでしこのパネルがあるのですから、愛用の自転車、DAHON Boardwalk D7の実物も展示してほしいところですね・・・。
そして志摩リンの愛用の自転車も・・・。といきたいところですが、アニメ第1話に出ているそれは特定が難しいらしく、候補が2つ挙げられているそうです。あさひアルブレイズ-F、DAHON SPEED FALCOですが、各務原なでしこの自転車と同じDAHONのほうが可能性が高いですね・・・。
ちなみに実写版ではDAHON SPEED FALCOが使用されていると聞きました。 (続く)