ステップ6でエンジンパーツなどを組み付けます。ステップ7では操縦席周りを組み立てます。私の製作では、共に前後して同車輌を組み立てているモケジョさん達との共同追加工作によるエンジンの組み立て工程を追加していますので、今回はその流れを紹介します。ステップ7の工程は次回の記事にて述べます。
既に述べたように、今回の車輌のキットにはエンジンパーツが一部しか入っていません。上図のA7およびA8で、いずれもハッチを開けた時に見える部分のみを再現してあります。
ですが、折角なのでエンジンも全て作って入れよう、とのモケジョのミカさんの提案により、マユコさんがオリジナルのエンジン「マユバッハ05」を8個量産することになり、1個は私の分ということになりました。
それで、マユコさんよりパーツの改造案図面と「マユバッハ05」本体パーツが郵送されてきたので、まずはA7およびA8の改造から始めました。マユコさんの改造案では、A7およびA8のパーツも生かしてエンジン「マユバッハ05」の一部にする、ということなので、図面をチェックし、マユコさんに確認の電話を入れ、改造手順の疑問点などを教えて貰いました。
まず、A7およびA8のパーツを、上図のように改造しました。それぞれの周囲の枠をカットし、A8においては隅に車体との接着部を残す、という形でした。
送られてきた「マユバッハ05」本体パーツに塗装しながらA7を取り付けました。「マユバッハ05」本体パーツは既に塗装されていましたので、A7およびA8もそれに合わせてエンジンっぽく塗りました。
マユコさんによれば、本体はブラ材やガンプラ用パーツのの組み合わせにパテ盛り、ジャンクパーツを追加してそれらしく仕上げたそうです。本来の池貝式ディーゼルエンジンとは形状が異なりますが、サイズは合わせてあるそうなので、いかにもそれらしく見えます。モケジョさんの本領発揮、といったところでしょうか。
そして改造案の図の指定位置に入れると、この通り、エンジンルームにおさまりました。細かい装備品パーツ数点も一緒に送られてきており、後でそれらをエンジンルームの隙間に詰めてゆく、という手順でした。
パーツA8は、組み立てガイドの指示通りに上部車体A1の内側の指定位置に取り付けました。隅に車体との接着部を残したのは、枠を全部削り取ってしまうと接着不可能になるからでした。
マユコさんがエンジンの基本デザインを確立するために色々と仮組みしてチェックした、と聞きましたので、かなり苦労して入念に設計したんだろうな、と思いました。改造案の図面も何度か描き直したそうです。
そのことは、御覧のように、上下の車体を仮に合わせると、エンジンのほうもピッタリ合わさって一体になるという出来栄えからも伺えました。寸分の隙もなくかみ合わさっています。見事なものです。
モケジョさん達は、インテリアを見せるために車体の上下は接着せず着脱自由とする方針でしたから、エンジンもうまく上下に分かれ、合わせれば狂いなくおさまるようにデザインされたわけです。これには感心させられました。
上から見るとこんな感じです。車内にエンジンがちゃんとおさまっているという雰囲気が確実にかもし出されています。キットのままですとエンジンルームは空っぽになって何か虚しいのですが、オリジナルエンジン「マユバッハ05」が入りましたから、充実感みたいなものが漂っていました。
エンジンを取り付けた後、保留にしていた背面板を組み付けました。背面板を先に取り付けてしまうと、オリジナルエンジン「マユバッハ05」が入らなくなってしまうのです。
これでステップ6の工程を大幅に追加変更したオリジナルエンジンの取り付けが完了しました。車内が全てギッシリと埋まった感じになり、いかにも戦車の内部という感じが強まりました。
やっぱり、エンジンがあるインテリアキットの存在感というのは、格別ですね。 (続く)