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ガルパンの聖地 ・ 大洗を行く34 その9 「細見です!!」

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  梅原屋にて展示品の数々を見、お店の橋本さん達と話したりしました。そのうちにNさんも到着して、いつものように模型談義も楽しみました。

 

 こちらの作品は初めて見たかな・・・?ピンクのロールスロイスは、どうみてもペネロープ嬢のあの車です。ダージリンをペネロープ嬢のポジションに置いてもさして違和感がありませんから、サンダーバード大好きなNさんが独自のアドリブで組み合わせたのでしょう。

 

 こちらはカメさんチームの38(t)戦車です。御覧の通りフルインテリア仕上げですが、これはドラゴンのフルインテリアキットを使用しているのでしょう。私も同じキットを経験していますが、Nさんの作品では車体前面の張り出し部分の改造状況が独特です。前面左側で斜めに装甲を張って側面に繋いであります。

 

 砲塔は、側面と背面とで切り離して内部空間をオープンにするという思いきった手法によって弾薬箱などがよく見えるようになっています。こういう見せ方は、なかなか思いつかないものだと思います。発想というか、視点が柔軟かつ自在でなければ、こういう方法には行き着かないでしょう。
 ですが、Nさんは、私が製作中の特二式内火艇カミの事が気になるらしく、そちらのほうで色々話してきました。インテリアはどうやって作ったのか、車内に構造材を仕込んでるのは初めて見た、サスペンションは内側にあるんだね、等々。

 

 しかし、私は上図のジオラマに使われている鉄骨トラスのパーツがずっと気になっていました。これいいなあ、私もジオラマ作る時にこういうパーツ使うだろうな、と思って以前に調べたのですが、模型店で見かけるのはサイズが異なるホビーベースの製品群なので、他のメーカーの製品だということは分かりましたが、それがなかなか分からなかったからです。

 それでNさんに訊いたところ、Nさんも製品名とかをハッキリ覚えていなかったようで、ネットで検索してたまたま見つけたのを適当に調達したんだ、とか何とか話していました。詳細が分かったら後でメールして下さい、と依頼しましたが、その返事は翌日にいただきました。諏訪姫フィギュアシリーズで知られる長野県のピーエムオフィスエーの製品だったのでした。

 

 その日の夕食はNさんの提案で大森に行きました。細見のパネルが元気よく迎えてくれました。

 

 以前にも食事をしたことがある、上図の細見コーナーです。ファンからの寄贈色紙も公式グッズも増えているようでしたが、もともとの壁面スペースが限られていますので、急速な増加は無理であるようです。

 

 模型好きとしては、やっぱり上図の立体フィギュアに興味がいきます。細見のフィギュアは初めて見ましたが、Nさんによれば公式品ではなく、ガレージキット品だということです。製作元は私と同じ京都の人で原型師の方であるそうですが、名前は知りませんでした。

 

 横から見るとなにか不自然に上半身を反らせている感じです。元のパネルデザインがそういうふうに見えますから忠実に立体化しているのでしょうが、二次元の絵をそのまま三次元に置き換えると、作品によっては多少の違和感も出てくる場合がある、という話を思い出しました。
 その分かりやすい事例がドラえもんのスネ夫の髪形であったり、名探偵コナンの毛利蘭の髪形であったりするわけですが、ガルパンのキャラクターではそこまで極端なケースはありませんから、上図の細見も許容範囲におさまるのでしょう。

 食事をいただきながら、Nさんに問われるままに、製作中の特二式内火艇カミのキットの事を色々話しました。
 既にツイッターで時々書いたように、知り合いの旧日本海軍の横須賀特別陸戦隊所属の元少尉で、戦時中はパラオ方面特別派遣隊として特二式内火艇カミの艇長を務めて敵機や敵潜水艦との交戦も経験した方の教示監修により、従来はほとんど知られなかったカミの内部を細部やエンジンに至るまで忠実に再現製作しています。

 あわせて、これまで一切語る事の無かった、カミでの戦闘体験やカミの構造および操作方法などを、元少尉本人が秘蔵されてきた写真、記録、図面などの資料も見せていただきながら色々と伺いました。
 そのため、現時点まで公においては不明の部分が多い特二式内火艇カミの詳細や実態が初めて明らかになったのでした。カミの乗員や関係者は今では元少尉の方をのぞいて全員が戦死または物故されているため、戦後に出されたカミに関する資料類にも経験者による体験談やエピソードの類が一切無く、研究者による考察も憶測や推定による部分が多いです。パラオのコロール島などに現存する実車を取材した記事もありますが、失われた部分のほうが多いため、分からない事のほうが依然として多いようです。

 なので、ガルパンの特二式内火艇カミについても、戦時中のカミの詳細や実態を知らないガルパン製作スタッフの方々によって構成されています。それで元少尉の方にお願いして最終章第2話の上映にも行っていただきましたが、色々と感心すると同時に苦笑もしておられたので、やっぱり本物のカミの実態とはかけはなれているのだな、と感じた次第です。

 しかし、それがキッカケとなって、元少尉の方がカミに関する述懐を初めて話して下さったので、非常に多くの事が明らかになりました。私の模型製作とくにインテリア部分の再現過程が、その証言および提示資料類をふまえたものであることは言うまでもありません。

 なので、いずれ拙ブログにてレポートする知波単学園の特二式内火艇カミの製作記事では、そうした元少尉の方の教示監修内容もあわせて紹介することになります。一応許可はいただいているものの、元少尉が搭乗したカミも敵機の攻撃により撃沈され、同乗の乗員は全て戦死されています。パラオ方面の玉砕戦の経緯も含まれるため、そうした部分は伏せておきたいと思います。あまりにも悲惨な話ばかりで、私自身も涙を禁じ得ないからです。
 したがて、カミに関する新たな知見、情報に関しては、模型製作に関連する事柄のみにとどめて私なりに簡潔に綴ってみる予定です。

 以上の事柄を簡潔にNさんに話し、私なりの想いなども伝えました。カミに関する話はミリタリー関係に詳しいNさんでさえ、初めて聞くものばかりであったようでした。
 その後、今年6月に大洗で開催される予定の「第二回 大洗でみんなのガルパン模型やガレキなどを鑑賞する会」に星野さんも参加したほうがいい、と勧められ、とりあえず参加を検討する方向でツイップラの該当記事の「興味あり」の項に登録もしておきました。
 Nさんはその展示会に黒森峰のエレファントを出す予定であるようですが、星野さんはそのカミを出したほうがいい、と勧めてきました。そういうことになるのかな、と私も考えましたので、いちおうカミを出すということで仮にまとめました。

 ですが、カノウヤさん応援作戦の寄託展示計画が具体化するなかで、そのカミも出してくれということになり、6月を待たずにカミが大洗に展示される可能性が高くなってきました。そうなると、「第二回 大洗でみんなのガルパン模型やガレキなどを鑑賞する会」への出品の意義もあまり無くなってくるように思いますので、参加の可否を再検討する流れになるかと思います。

 

 夕食後は大洗駅まで送っていただきました。Nさん、今回も色々お世話になり有り難うございました。

 

 帰りの水戸行き列車は、御覧の通りのガルパンラッピング車輌の4号車でした。昼間はあまり見かけませんが、このとおり夜間に運されているからでしょうか。

 

 今回の巡礼行においては、水戸内原の友人U氏宅に三泊する形でお世話になりましたので、この日の夜も水戸駅経由で内原まで移動し、駅までU氏に迎えにきていただきました。その夜は例によってミニ同窓会状態でしたが、おたがい朝が早いので、就寝時刻も早めにしました。  (続く)

 


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