ステップ1です。砲塔から組み立てを始めます。組み立て自体はガイドの指示通りに進めます。
今回のキットにおいては砲塔背面ハッチのヒンジのパーツ4が1個しか入っていませんでした。ヒンジですから、ガイド図においては2個を取り付けることになっています。1個だけでは足りません。それでパーツ4のもう1個を探したのですが、見つからないので、もう1個はブラ材で複製することにしました。
念のため、ミラージュホビーの製品の方もチェックしましたが、そちらもパーツ4が1個しか入っていませんでした。東欧製プラモデルに散見される製造ミスの一つでしょうか・・・。
砲塔のパーツ類です。東欧製の大らかな雰囲気に満ちています。細かい表現、緻密なモールドとは無縁のキットのようです。
砲身パーツの14です。砲口は再現されていませんでした。
そこで、ピンバイスで浚って開口しました。砲口が有るのと無いのとでは全然違います。
そして、砲塔のパーツ6も、細部表現はあまり徹底されていません。例えばリベットは、天蓋部分ではモールドされていますが、側面部分では一切省略されています。
さらに残念なことに、砲塔上面のコマンダーズハッチが一体成形になっています。ハッチの開閉を行ないたいのであれば、切り抜くしかありません。
ハッチの輪郭線をナイフで少しずつなぞって切り込んでいき、10回余り回ったところで裏面に刃が抜けて、上図のようにハッチを切り離すことが出来ました。
砲塔上面ハッチにはペリスコープが付いていますので、上図のように開けると、内側にスコープの本体が付けられている形になります。これに沿って再現工作を行いました。
ペリスコープのパーツはジャンクに沢山ありますので、1個を使い、半分にカットして下半分をハッチ内側に取り付けることにしました。またハッチを留める内側の縁板もブラ板で作りました。
ハッチの内側にペリスコープの下半分を取り付けました。
ハッチ内側の縁板をブラ板で貼り回しました。これぐらいやっておかないと、ハッチが中に転げ落ちてしまいます。
砲塔後ろのバスルの背面ハッチのヒンジも、足りない1個をブラ材で追加しました。
続いて、砲塔パーツ6の前面下部の防護板が抜けているのを、ブラ板で再現しました。7TP単砲塔型の初期生産型にはこの防護板が無いのですが、標準型の最終生産型には付けられています。それはアニメの最終章第2話の劇中車にも付いているように見えますので、ここの工作も追加で実施しました。
追加工作が完了しました。
あとは、砲塔側面全体およびターレットリンク部で省略されているリベットの再現が必要ですが、その追加工作は後に回して、ステップ2へと進むことにしました。 (続く)