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けいおん!の聖地をゆく19 その16 二階展示は完成段階に

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 酬徳記念館において9月16日からスタートした展示品整理清掃修復作業は、10回目となる12月9日に至ってようやく完成段階に至りました。既に一階部分はKさんの尽力によって新たに棚も追加してキャパシティも増えており、展示の再構成を完了しただけでなく、今後の展示展開にも余力を残すという状態にこぎつけています。

 そして、今回の二階での作業も、残る懸案だったフィギュア背後の陳列展示品の再構成を一気に進める形で進捗し、この日のうちに全ての予定をクリアして再構成計画を完了する目処がたちました。
 つまり、展示の整理清掃修復に関しては、年内に全ての作業が終わったわけです。展示フィギュアの不足分の補完および追加の試みも、市販品の100パーセントを揃えて完了したので、あとは記録整備だけになりました。

 

 左側棚の最下段に、映像資料関連をとりあえず集めて保管しています。来年以降に何らかの動きがあるかもしれないS計画に備えての資料集積としています。

 

 右側二番目棚も最上段から下まで、全ての棚にて展示再構成を終わりました。一年余り前に行方が分からなくなって当局が騒いでいた、京都アニメーション限定の田井中律のセル画も、数日前にKさんが二階の背面展示の中にあったのを発見し、今回の作業で二段目の京都アニメーションのフィギュア群の背後に組み入れました。

 

 上図下段のデスデビルシリーズは、あとダブル賞の一体が加わる予定で、それが到着すれば二階スケールフィギュアも市販品100パーセントに達します。それで、一体ぶんの陳列余裕を持たせて並べてあります。背後に組み入れたデスデビルのスティックポスターもいい雰囲気です。

 

 この範囲でも、上段においてフィギュア群と背後のイラスト類とを関連づけてあります。左の夏服シリーズには夏服の公式イラストを、右のグレイスタイルシリーズには、以前からあった関連品をそのまま付してあります。
 下段のアゾンのドール群の背後には、物置にずっと眠っていたクリアファイル群を組み込んで再活用しました。田井中律の前にドラムセットのミニチュアも参考資料として展示しています。

 

 この範囲は上下とも5th関連ですが、御覧のように綺麗にまとまりました。他のシリーズも入っていますが、違和感もあまりなく、バランスを取ることでひとつの陳列グループに仕上げました。

 

 この棚の上段のフィギュア群は、まだMさんが撮影作業中でしたので、写真を撮る機会がありませんでした。メイド服シリーズなので、背後の展開品も大半はメイド服関連でまとめ直しました。
 下段はとりあえずグッズ類をまとめて仮保管展示していますが、来年のS計画によって位置などの変更があるでしょう。

 

 こうして、残り1体という段階に至って、ほぼ完成状態になった二階のスケールフィギュア展示です。嬉しそうにメンテするKさんでしたが、本来の計画に無い品まで調達するという暴走ぶりも露見しており、今後の成り行きに一抹の不安もただよわせています。

 そもそも、酬徳記念館けいおん展示コーナー整理清掃修復作業とは、フィギュア市販品全品のコレクション実現ではなく、国登録文化財施設の一画に含まれるアニメ関連品の展示を、いかに多くの方々に見て楽しんでいただくか、が目的および主旨であり、博物館学の見地を援用して展示品に資料的価値を付与し、かつ「けいおん」というアニメ作品の概要や歴史などを分かり易く紹介するのが最終目標です。

 ところが、とにかくけいおんフィギュア全品収集にこだわるKさんは、ガレージキットにまで目をつけてしまいました。
 私はガレージキットの入手および製作がいかに難しいかを、軍艦艦艇モデルにて散々経験していますので、事前に、ガレージキット関連は問題が多いから対象外にしましょう、と提案しました。それにKさんも確かに同意してくれました。そうして話し合ったにもかかわらず、Kさんは今回ガレージキット一点を購入して持参してきていました。価格を聞くと、万円単位でした。これには驚き呆れました。
 Kさんは図工が大の苦手で、模型製作も全然ダメなのだそうです。当然ガレージキットも作れないそうです。なのに買ってどうするんだ、と思っていると、「製作代行を探そうと」か何とか言っていました。どうやら、完成させて陳列に加える積りであるようです。製作代行を頼んだら幾らかかるか分かっているのかな、と首を傾げざるを得ませんでした。

 ともあれ、それが整理清掃修復作業全体の主旨に沿っているかどうかは、はなはだ疑問です。予算も無いからお金がかかる方法は避けるべきです。
 Kさんは個人的道楽も兼ねてるのか、お金もふんだんに注ぎ込んでやっているようですが、それではボランティア活動としての整理清掃修復作業から逸脱しかねません。いま一度、冷静に、作業の原点と主旨を見つめ直す機会を持つべきでしょう。

 

 かくして今回も閉館時間をオーバーしました。

 

 Mさんも、一日中撮影作業を頑張って下さいました。感謝の一言につきます。とりあえず右棚の全部のフィギュアを撮り終えて、機材の片付けに取り掛かっていました。Kさんも手伝っていました。

 

 今回の記録撮影作業では、この4つの棚のうち一番右の棚の分のみを撮りました。それだけで一日かかりましたので、今後も棚一つで一日と計算して、あと三回は記録撮影作業が必要になります。それも二階部分だけですから、一階の分も含めたら、六、七回ぐらいは作業回数が予定されることになります。
 ですが、楽しいので、今後も頑張って進めます、とMさん。頼もしい限りです。

 

 今後、当局と相談してパネル群の一部に関しても展示の再検討を進めることになりそうです。そのあたりはKさんがやってくれるそうです。が、暴走して余計な事にまで手を突っ込まないようにお願いしたいところです。

 

 きょうも、この皆さんのパネルに見守られての作業でした。次の機会は来年になりますかね・・・。

 以上で、「けいおん!の聖地をゆく19」の豊郷レポートを終わります。

 


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